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『真夏のストレート/甲本ヒロト』 [邦楽ロック/00年代]

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こんにちは。
ご無沙汰です。
二三日、実家へ帰っていました。
実家は静岡で、先日の地震の被害は家族や建物にも大して影響は無かったのが幸いでした。

さて、久しぶりの更新です。
今回は甲本ヒロトさんの唯一のソロシングル。
当時アナログで手に入れました。
ヒロトさんと云うと日本のロックを代表する名物ヴォーカリストの一人ですね。
ユニークなパーソナリティ、パフォーマンス、ソングライティング。
ザ コレクターズの加藤ひさしさんが歌っています

♪もしくは 甲本ヒロト 魂揺さぶるシャウト
 ライヴで うっとり ガッツリ みっちり きっちり
 バッチリキメるぜ 
                 『たよれる男』(2007)

そんなヒロトさんのソロ作品、『真夏のストレート』。
ビートの効いたアップテンポのカッコいいナンバーかと思いきや、
ほのぼのとした牧歌的なサウンド。
初めてのソロ作品だからと云って気負いは無く、等身大の個性的な仕上がりが素敵です。
バンドでの激しいサウンドを求めるファンには肩すかしを食うかもしれませんが、
ひねくれ者の僕にはドンピシャな名曲です。
陽気なマーチのリズムに乗って朗らかなメロディがのびのびと歩いていきます。

♪「明日こそは」と つぶやいて
 泣いたのは おとといだった
 明日なんかもう 知らないよ
 今日の勝ち

この不思議なフレーズの唄い出しからノックアウト。
素晴しい歌詞です。
ユーモラスで陽気な口笛のメロディ。
演奏もヒロトさん自身が殆ど担当してます。
自然体な歌と演奏が聴いていて楽しくなります。
元気が出ますね。
ヒット狙いな作風ではないですが、ヒロトさんらしさ全開な一曲。
マーチは軽やかに、その歩幅は大きく、飄々と前向きです。



この曲のプロモーションビデオのロケ地、都内は世田谷区の某所です。
僕はこのロケ地の界隈に住んでいました。
ああ、とっても懐かしいなぁ。
あのお店の前で撮ってます。

tengoku.jpg

B面は『天国生まれ』。
エキゾチックで如何わしい、メキシカンなジャケットがあまりにもハマっています。
三谷幸喜監督の映画『THE 有頂天ホテル』に書き下ろされた曲のセルフカヴァー。
こちらはズンタッタの三拍子。
どこかの国の民謡みたいに懐かしく、哀愁ただよう楽曲。
ヒロトさんの素直で直球な歌い方が更に郷愁を呼びます。



こちらも楽しいユニークな仕上り。
ヒロトさんの濃厚なキャラクターが味わい深いです。

マーチも三拍子もヒロトさんの手にかかればユニークなロックンロールに鳴ってしまいます。
タイトなビートとは正反対なオフビート。
ヒロトさんもオフビートそのままの生き様なのではないでしょうか。
マイペースで型にはまらない人柄。
このシングルには彼が敬愛するカルトなロックスター、ジョナサン リッチマンに通じる魅力を感じるのは僕だけでしょうか。
パンクムーヴメントの最中にデヴューして以来、文字通りワンアンドオンリーなマイペースな活動を続けるへろへろなミュージシャン。金太郎飴のようにどこを切っても聴いてもハッピーでユーモラスでユルくて、そこはかとなくロマンを感じさせるソングライティング。
ジョナサンもヒロトさんもノンシャランな魅力に溢れていますね。
流行もテクノロジーもどこ吹く風、って感じの揺るぎない個性のパワーに感動すら覚えます。

バンドでは聴けない、ヒロトさんの隠れた一面が垣間見れるシングルです。

『真夏のストレート』《BVKR-14002》〈作詞・作曲・編曲:甲本ヒロト〉(03’30’’)【2006】

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