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『未来に向かって/ANKH』 [アニメソング]

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こんばんは。
今夜からアニメソング特集で手塚治虫先生の作品を取り上げます。
アニソンを通じて手塚作品の魅力を微力ながら紹介していきます。

第一回は勿論『鉄腕アトム』。
国産TVアニメ第一号としても知られるアトムは過去何度かアニメ化されてますけど、
僕の世代に最も馴染みがあるのは1980年に放送開始された『新 鉄腕アトム』です。
僕が小学一年生になった年ですのでよく覚えています。
大変影響を受けました。
朝日ソノラマから出版された単行本も読んだり、TVを観ながらワクワクしたものです。
初めてアニメ化された1963年の虫プロバージョンはモノクロで作画のクオリティは現在の観点からは高いとは云えませんが、1980年の「新 鉄腕アトム」は最近YOU TUBEで観直しましたが高い質を誇っていると思います。手塚先生自ら脚本、絵コンテ、作画を担当しています。

さて、『新 鉄腕アトム』の劇中の音楽を手掛けているのが三枝成彰氏(当時は三枝成章)。
当時、38才の三枝氏は、アトムの音楽を手掛けることは大きなプレッシャーだったとコメントされています。手塚作品の音楽を過去に手掛けられた方は皆さん錚々たる顔ぶれですね。
しかしプレッシャーをはね除け、見事あの有名な主題歌を現代的でポップなサウンドで蘇らせています。
アップテンポに乗せて楽曲に新しい魅力を吹き込むことに成功しています。
素敵なアレンジですね。
空からアトムが飛んできそうなイントロのシンセサイザーの効果。
弾むようなベースラインに胸が高鳴ります。
歌っているのはアトムズという少年合唱団。
谷川俊太郎さんの歌詞も普遍的。



ココからが、今回のシングルの紹介となります。
A面はエンディングテーマ『未来に向かって』。
これは三枝氏のオリジナルソング。
作詞は手塚先生によるもの。
このテーマ曲も好きでしたね。
歌っているのはANKH(アンク)という若者6人組のグループ。
彼らの詳細は確かではありません。
アトムの七つの特徴を綴った歌詞と明快でポジティブなメロディ。



シングルのB面は『新 鉄腕アトム』の主題歌をANKHが歌ったものが収録されています。
アレンジは先ほど紹介したのと同じです。

アトムという存在は世代を超えて今も人気がありますね。
その愛くるしいデザイン、表情。
浦沢直樹さんは「地上最大のロボット」をリメイクした『PLUTO』を発表しました。
近くハリウッドでも「アトム」のリメイク映画が公開されるそうですね。
講談社から刊行されているお馴染みの手塚治虫全集も文庫版で再編集されてこの秋に出し直されるそうです。
安易なヒューマニズムに陥らない手塚先生の広く大きな世界観、テーマが子供向けの作品のアトムにも貫かれています。手塚先生の描く未来感は実際の未来と同じではないですけど、作品の評価がそれで落ちると云うコトにはなりません。
アトムの世界の未来観はいつまでも人類の将来の希望としてメッセージとして不変なのだと思います。
永遠に大人になることの無いアトムだからこそ僕らは子供の頃の視点で彼といつまでも結ばれています。どんなに大人になっても僕らは『アトムの子供』であり友達なのであります。

さいごに、手塚先生が晩年に取り組んだ作品に『アトムキャット』という漫画があります。
アトムの猫版なのですが、可愛らしくて、楽しくて面白いです。
猫型ロボットという点で、「手塚版ドラえもん」かも。
アニメ化すれば人気が出ると思いますよ。

『未来に向かって』《7K-2》〈作詞:手塚治虫/作曲・編曲:三枝成章〉(02’56’’)【1980】



鉄腕アトム・ソング・コレクション

鉄腕アトム・ソング・コレクション

  • アーティスト: TVサントラ,上高田少年合唱団,朝日ソノラマ・オーケストラ
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2000/03/24
  • メディア: CD




アトムキャット (手塚治虫漫画全集 (309))

アトムキャット (手塚治虫漫画全集 (309))

  • 作者: 手塚 治虫
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1993/01
  • メディア: コミック



タグ:手塚治虫
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いとぞう

手塚先生の特集、という事で僕も大好きなあのエンディングテーマが取り上げられるかな?と思っていたので、一発目で嬉しいです!
この時、僕は小学5年生で、ようやく自分の小遣いでシングルレコードをぼちぼち買えるようになった頃でした。それでも好きな曲を常に買える訳では無かったので、大好きなこの「未来に向かって」もテレビにラジカセを近づけて録音しては何回も聴いてました。

元春も達郎さんもアトムから多大な影響を受けましたよね。お2人とも、それぞれのアトム感を表現した曲を作ったし。
今度発売される新たな全集は、雑誌掲載時の姿で復元したそうですね。今年は往年の漫画が盛り上がってて嬉しいです。
by いとぞう (2009-09-04 20:24) 

都市色

>いとぞうさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
いとぞうさんの日記にもこの曲のことを取り上げてましたね。
色褪せない素敵な曲です。
by 都市色 (2009-09-05 19:08) 

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