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『GUITAR=ORGAN= DRUMS/青山陽一 the BM’s』 [邦楽ロック/00年代]

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オハヨウゴザイマス。
比較的最近入手したシングルをドンドン紹介してます。
今宵は青山陽一さんの久々のシングル。
このブログでも開設した当初にメジャーデヴューシングルを紹介して以来、ご無沙汰です。。
近年、アルバム制作以上に 、ライヴへの意欲的な活動が顕著な青山さんのゴールデンハーヴェストとも言えるシングルとなりました。
これまでの青山さんの表記は青山陽一&BM’sというのが多かったのですが、〝青山陽一 the BM’s〟に一新しての再スタートって感じですね。
新生青山陽一 the BM’sはトリオ編成。
ドラムは元サイクルズ、タマコウォルズの中原由貴女史、キーボードを伊藤隆博氏、そして青山さんのヴォーカル&ギター。
シングルのタイトル通り。
1998〜2003年の徳間ジャパン時代&ドリーミュージック期以降〜近年の活動で徐々に固定されてきた三人のメンバーによるサウンドがこのシングルで結実しています。
徳間ジャパン以降のサウンドはより青山さんのブルースへの探究心が深まってますね。
トリオ編成というと、ギター、ベース、ドラムというのが多いですが、ギター、ピアノ、ドラムの編成は青山さんなりのブルースを意識したモノなのでしょうか。

今回のシングル,敢えてバンド名を押し出してるのでジャケットも三人が映ってます。
自動車の前に佇む三人。これから旅(ライヴツアー)に出掛けるのでしょうか。
ロックファンには有名な、キャロル キング、チャールズ ラーキー、ダニー クーチによる“CITY”の「夢語り」のジャケットのアイディアを頂いてるのが微笑ましい。

一曲めは『JUST ONE NOTE』。
ギターのカッティング、シャープなハモンドオルガン、そしてタイトなドラム。
小気味よく、熟れた三つのリズムの豊饒なアンサンブルが迫ってきます。

♪サビはone note

というフレーズの通り,サビは一つのコードで突き進みます。
間奏の青山さんのギターソロの艶やかで変幻自在のフレーズ。



バンドの息の合った演奏の魅力がオープニングからひしひしと感じます。

二曲目はミディアムテンポのメロウに黄昏れたメロディとグルーヴが味わい深い『FREEDOM』。
都会的なセンスとルーズなムードが実に心地好いです。
伊藤氏の繊細なキーボードのフレーズが切なく孤独感のあるイメージで曲を盛り上げています。
虚ろな青山氏のギターソロもファルセットヴォイスもグー。



三曲目は『BARIZOGON』。
感じで書くと『罵詈雑言』、青山さんらしいタイトルの付け方です。
ユーモラスなメロディと三人のリズミカルな演奏の一体感がカッコいいですね。
緩急のあるリズムを自在に軽妙に操りながらまとまりのあるサウンドを感じさせます。
最小限のバンドのアンサンブルながら、音楽の魅力を饒舌に奏でています。

四曲目と五曲目はライヴ音源から。
四曲目の『FRIDAY RIDER』。
徳間時代のシングル『STARLAB』に収録されている楽曲を新生BM'sの重くうねるリズムでリアレンジした逸品。楽曲に新しい命を吹き込んでますね。
スリリングなメロディが深いグルーヴと共鳴して、
闇夜に妖しいヘッドライトの光を放っています。
中原女史のニューオリンズ風のタイトなドラミングが印象的。
彼女はカーネーションのバッキングでも活躍されていますね。
カーネーションのアルバムも楽しみ。

五曲目は青山さんが敬愛するスティーヴウィンウッドのトラフィック時代の作品のカヴァー。
『WHO KNOWS WHAT TOMORROW MAY BRING』。
70年代のロックの匂いが濃厚なブルージィでファンキーなセッション。
ブルース魂が溢れ出すギターソロ。

今回のシングルリリースを記念して青山陽一 the BM’sによるツアーが八月にあったのですが,スケジュールの都合で参加出来ず,残念でした。
この実りある歌と演奏のメンツでアルバムも早く聴いてみたいですね。
青山陽一の捻くれた味わいはロックファン必聴なり。

『GUITAR=ORGAN=DRUMS』《HYCA-3022》〈作詞・作曲・編曲:青山陽一〉【2009】


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