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『流れ星老人/GRANDFATHERS』 [邦楽ロック/80年代]

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こんばんは。
9/21は“敬老の日”でした。
9/15だったのがいつの間にか変わってたのですね。
それはともかく、敬老の日という訳で、
青山陽一つながりという訳で、
グランドファーザーズです。
ソロ活動以前に青山さんが、現 カーネーションの太田 譲さん(ベース)、そして西村哲也さん(ギター)たちと組んでいたバンドです。
前回が青山さんの最新作で、今回が最初期の作品。
80年代を代表するインディーズレーベル、ナゴムレコードからリリースされたシングル。
初めての単独作品『流れ星老人』。
何だか脱力感溢れるタイトルですね。
来るべき高齢化社会を予見した問題作、ではなく。
副題に〈GOOD-BYE GRANDMOTHERS〉とありまして、長年寄り添った奥さんとの別れ、天国へ旅立つおじいさんへのレクイエム。
僕は青山さんのソロからグランドファーザーズへと遡って聴きましたが、独特の捻くれた音楽センスはバンド時代に確立されていたのですね。
勿論、青山さんはヴォーカル&ギター担当。
作詞作曲も青山さんでミディアムテンポの朗らかなフォークロック。

♪消化の良いもの 食べて 三日三晩 よく寝たよ
 正直じいさんの ふところ 風通る
 迎えにおいでよ 夏の 流れ星
 今日は 良い天気

捻くれていますが決して難解ではなく爽やかで良い曲です。
乾いたユーモアの歌詞。
意外と清々しいサビの展開。
西村氏のギターソロの滋味で軽やかで瑞々しい響き。
楽曲の演奏時間は6分半近くあり、シングルには珍しく33回転半です。
バンドののどかで味わい深い演奏を楽しめます。
『ママー』を出した頃のXTCのコリンムールディングのようなセンスかな。
老成しているバンドですが比較的初々しさを感じますね。
メトロトロンでの1stアルバム『WESTERN CHARNANDE』(1989)収録の名曲『きかん坊』に通じる雰囲気。

B面は『イエロー マイ ブレイン』。
一転ブルージィでサイケデリックなメロディとミディアムテンポのルーズな演奏が魅力的。
トッド ラングレンっぽい感じがします。
コチラは同じくメトロトロンでの青山さんの1st『SINGS WITH THE BLUE MOUNTAINS』(1990)の作風に近いですね。

今回のシングルの二曲は、ナゴムのアンソロジー的オムニバスアルバム、『ナゴム ポップスコレクション』に収録されています。同コンピにはカーネーションの代表曲であり、森高千里さんもカヴァーした『夜の煙突』も入ってます。

さて、グランドファーザーズは9月上旬に、再結成ワンマンライヴを都内で開催しましたね。
これまでも時々ライヴをされていたそうですが。
行きたかったなぁ。
ライヴでは最後に「流れ星老人」も演奏されたそうです。
今年に入ってからライヴの本数が増えてますね。
太田さんも、西村さんもバンドを解散後もそれぞれのペースで音楽を奏でられていて、
是非、再結成アルバムを出して欲しいです。
さらに熟練度を増した“三人のお爺さん達”の音楽を味わってみたいですな(と、青山さんのブログ風の語尾で)。

『流れ星老人』《NG-054》〈作詞・作曲:青山陽一/編曲:GRANDFATHERS〉(06’36’’)【1988】
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