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『4曲入りCD/稲田伸太郎』 [邦楽ロック/00年代]

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こんばんは。
記念すべきかは疑わしいですが、400回目の記事。

今回は市販されているシングルではないものを。
稲田伸太郎さんというSSWの作品を。
これは彼のオフィシャルサイトを通じてプレゼントして頂いたCDです。
いやぁ、初めて聴かせて頂きましたが、これが実に素晴しいです。
タダほど高いものはない。
ありがとうございます!
ブラジルの音楽MPBからの影響色濃い音楽性、ギターの弾き語り。
MPBのスタイルへの模倣を越えて、咀嚼された巧みなソングライティング。
複雑なリズムに見事に乗せる歌詞の短編小説のような味わい深さ。
ギターと歌だけで作品を完璧に完結させる手腕の鮮やかさ。
ポップです。
僕はジャヴァンが好きのですが稲田さんの音楽にも影響が伺えました。

一曲目は『雨にも負けず』。
疾走感溢れるコードワークとリズム。
そのまっしぐらで軽やかな演奏に引き込まれました。
雨に向かってひたすら進んでいく様が演奏にも表現されているようです。
パーカッションの音が雨音にも聞こえて来たり。
情感が浮かんできます。
坂を上りながら、アゲインストの雨に打たれながら歩く主人公。
歩きながら心に浮かぶとりとめのない感情を言葉にした歌詞も面白いですね。
不意に思い浮かんだ気持ちが何か鋭く真理を突くときがあります。

♪想像した未来より 今日はどう?
 意外にあり得ないことも どんな痛みも
 本当に起こってしまえば ジョークみたい

間奏のスキャットの朗らかな浮遊感、楽器のように美しいです。



二曲目は『新しい月』。
こちらはボサノヴァのリズムにのってメロウな旋律が淡く輝きます。
夜の月の輝きのように清かな空気感が楽曲に満たされます。
しなやかな演奏にうっとりします。

三曲目は『稲妻』
ノスタルジックで幻想的な雰囲気。
黄昏、ほの暗いムード。
淡々とした稲田さんの歌声が物語を奥へ奥へ導きます。

四曲目は『都会の少年』
うってかわって眩しい陽光がふり注ぐような響きが展開します。
緑の高原に寝そべっているかのような心地好い歌と演奏。
無邪気な言葉とメロディが冴える一曲。

等身大の稲田さんの魅力が詰まったような素敵な一枚です。
CDを戴いてから毎日のように何度も聴き返しています。
ブラジルのアーティストの素晴しいアルバムってインパクトのある顔ジャケが多いですが、
稲田さんのCDのジャケットも十分印象的。
この内容の素晴しさは僕の未熟な語彙では表せませんね。
まだまだのブログです。

地元の新潟は長岡にて、マイペースで音楽活動をされている稲田さん。
来年にはアルバムのリリースが予定されているそうで、
月並みですがとっても楽しみです。
ライヴにも機会あれば是非、駆けつけたいです。
応援しています。

そして、最後に稲田伸太郎さんという素敵なミュージシャンを教えて下さった、
BLUE MARBLEショック太郎さんにも深い感謝を。
BLUE MARBLEの新作も来年聴けますように。

『雨にも負けず』《MFCD-4649》〈作詞/作曲/編曲:稲田伸太郎〉(04’05’’)【2009】


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