『TAKESHIの, たかをくくろうか/ビートたけし』 [歌謡曲/80年代]
こんばんは。
慌ただしく日々が過ぎていきます。
次々に飛び込んで来る悲しい知らせ。
そして数えきれないほどの個人的なトラブル。
年々、世知辛いコトの頻度が増えてるような気がします。
それは年をとった証拠でしょうか。
今は静けさのなかに身を置きたい気分です。
てな訳で。
ビートたけしさんの80年代のシングルを。
『TAKESHIの, たかをくくろうか』。
もうこれは名曲ですね。
80年代という時代の寵児、たけしさん。
芸人としてだけじゃなく歌手としても当時は精力的に活動されてましたね。
まさに八面六臂。
僕も大いに影響を受けました。
「オールナイトニッポン」、楽しかったなぁ。
番組のエンディングテーマでもありました。
作詞は谷川俊太郎さん、作曲と編曲は坂本龍一さん。
実際は谷川さんの70年代に作られた詩にメロディを付けたのだそうです。
華飾を排した谷川さんの言葉と教授の素朴なメロディ。
ズンタッタの懐かしいリズム。
普遍的な輝きを放っています。
何て優しく美しい曲なのでしょう。
心にポッカリと空いた穴。
どうしても埋まらない空虚さ。悲しさ。
生きることの難しさ。
かけがえのない人の人生、大切な生命を噛み締めた上で、
一度「たかがこんなもの!」と放り出してしまうことも大切ではないでしょうか。
宇宙の規模から見ればちっぽけな地球の生き物。
肩の荷を下ろして違う視点から「生きること」を考える。
人間の愚かさ、弱さを受け入れる余裕、寛容さ。
上手く言えませんが、そんなコトをこの歌から感じました。
キレイごとでは済まない人生。
さんざん人生の裏側を見て来たたけしさんだからこそ説得力のある歌に響きます。
映画監督として、俳優として文化人ともてはやされても、
「ペンキ屋の倅」であるコトを誇りにすら思い、拘りを持つたけしさんに魅力を感じます。
“たけし節”といえる独特の歌い方も味わい深いです。
B面は『男というもの』。
こちらは作詞は来生えつこさん。
作曲編曲は同じく教授。
アップテンポのポップでメロウな旋律が僕好み。
80年代的シティポップ風なメロディに乗って、
空々しい街の生活と男の弱さを歌ってます。
♪嘘も通したなら真実
都会ごっこつくろい
溺れながらしぶとく
ああ 男というもの
たけしさんの曲って名作が多いですよね。
他の作品もいつか取りあげたいと思います。
てな訳で、
今年の記事はこれで最後です。
このブログをご覧下さった方、
一年間ありがとうございました。
また来年も宜しくお願いします。
三が日を過ぎた辺りでお目にかかりましょう。
『TAKESHIの, たかをくくろうか/ビートたけし』《SV-7305》〈作詞:谷川俊太郎/作曲・編曲:坂本龍一〉(03’16’’)【1984】
わー!懐かしい!!
私もこの曲、大好きでした。
いい曲ですよね。
今年も色々お疲れ様でした。
来年もたくさんの音楽に出会えますように・・・。
どうぞ来年もよろしくお願いします。
by ニコ (2009-12-29 00:40)
>ニコさん、こんにちは。
今年も沢山のコメントありがとうございました!!
たけしさんの曲、奥が深いですね。
「浅草キッド」とかもしみじみします。
こちらこそ、来年も宜しくお願いします。
良いお年を!!
by 都市色 (2009-12-30 10:50)
歌手・ビートたけし再評価
有りだと思います!
ココでご紹介された音楽
再発見も多く
いろいろ参考にさせていただきました。
ありがとうございました。
来年もガンガン更新してください!
by popholic (2009-12-30 23:53)
>popholicさん、こんにちは。
コメントありがとうございます!
有り難いお言葉、嬉しいです。
popholicさんの日記も日常の中に音楽が密接にとけ込んでいるのが伝わって来て、共感を覚えます。
チビ猫ちゃんに再会出来ることをお祈りしています。
そしてハッピーバースデイ!
これからも宜しくお願いします。
来年もガンガン更新します!
by 都市色 (2009-12-31 11:19)