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『ステイションワゴン/鈴木祥子』 [鈴木祥子]

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こんばんは。
底冷えのする冬の夜に聴きたいシングル。
鈴木祥子さんの『ステイションワゴン』。
3rdアルバム『風の扉』(1990)収録。

好きな彼氏の為にステイションワゴンを買った女。
車に乗って二人だけの世界は更に深くなっていく…。
若く愚かな二人の想い出がつまった車内。
楽しい想い出、悲しい想い出。
ドライヴを題材にした唄はそれこそ多いですが、その中でもこの曲は屈指の名曲でしょう。

♪ヒーターを切って コートにうずくまる
 次の街でカセットを買おう
 おしゃべりにも疲れたから

恋愛に一途な女性のひたむきさ、健気さがイタいほど伝わってくる歌詞。
さすが川村真澄女史。
この暗さが溜まりません。
そして歌の世界を如実にリアルに響かせる祥子さんの歌唱。
メチャクチャせつない声の持ち主ですね。
この声から広がるイメージは計り知れません。
聴く者をそれぞれのドラマのシーンへ誘います。
そして曲作りの上手さに深く唸ります。
うら寂しく美しい旋律。
メロディの歌詞の密接な結びつき。
もの悲しいハーモニカの調べ。

♪ステーションワゴンに乗って
 大きな月を追いかけよう
♪ステーションワゴンを買って
 あなたのために何でもやる
 わたしをかわいそうと思わないでね



初期の祥子さんと川村真澄さんのコンビの作品は、
歌という恋愛小説の見事な語り部ですね。
今の祥子さんは「私小説」ですね。

カップリングは『CIRCLE GAME』。
この曲もヒリヒリするような心象風景を歌った作品。
フォーキーなバンド演奏がカッコいいです。
アレンジャー、佐橋佳幸さんのお得意なサウンド。
アルバムに収録されている演奏とは異なり、バンドによるハードさが増した内容。
この時期の祥子さんにしてはロック色が強いですね。

祥子さんのソングライティングの妙、メロディメイカーとしての才能は初期から輝いてましたね。
断然、再評価されるべきです。
そう云えば祥子さんと高野 寛さんは同期なのですね。

『ステイションワゴン』《ESDB 3006》〈作詞:川村真澄/作曲:鈴木祥子/編曲:西平彰、佐橋佳幸〉(05’30’’)【1989】


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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2008/06/11
  • メディア: CD



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