SSブログ

『 NO PINS ALLOWED / JAMES YUILL 』 [英国ロック/00年代]

NO PINS.jpg

こんにちは。
最近の洋楽の中からお気に入りのミュージシャンを取りあげてみましょう。
またまた英国からのSSWなのですが、ちょっと毛色の変わったSSW、ジェームズ ユールを。
アコースティックなサウンドとエレクトロニカの融合を試みる、ジェームズ氏。
人呼んでフォークトロニカ。
アコースティックギターの素朴な響きと打ち込みのデジタルビートの相性は頗る良好で、「孤独感」をクールに増幅させてくれます。
自分でプログラムしたリズムに乗って、自分の奏でるアコースティックギターを爪弾くジェームズ氏の音楽は孤独感を感じさせますが、悲壮感はありません。
氏のヴォーカルも落ち着いた感じでソフトに語るような歌唱と相まって心地好さを生み出します。
「独り」を楽しむような安心感が僕には共感を覚えます。
僕も自分の部屋に籠って独りで音楽を聴いたり本を読んだりビデオを見るのは無上の喜びです。
ジェームズ氏のルックスも神経質そうな学者風でおおよそロックミュージシャンからほど遠いイメージ。

それはそうと、シングルを紹介。
『NO PINS ALLOWED』。
この曲は比較的アッパーなダンスフロア向けのサウンド。
エイフェックスツインのようなリズミカルでパーカッシヴなシンセサイザーの音圧のカッコ良さ。
そして胸を透くポップでクールなメロディ。
アコースティックギターの音色も知的で涼しげで、とってもお気に入りです。
こんな曲を流すクラブがあったら踊ってみたい気がします。



B面は二曲収録されていて、
一曲目は『PACKT LIKE SARDINES IN A CRUSHD TIN BOX』。
これは知らなかったのですが、かのレイディオヘッドの曲のカヴァー。
メロウなメロディと80年代っぽいダンサブルなテクノって感じで悪くない出来です。
ジェームズ氏のヴォーカルもいい感じ。
この曲はアルバム未収録。

二曲目は『BREATHING IN』。
アコギのしなやかで甘い響きと優しいメロディが印象的なムーディな一曲。
彼はコーネリアスの音楽も好きとコメントしていましたが、成る程、通じるモノがありますね。

2009年にリリースされたアルバム『TURNING DOWN WATER FOR AIR』はトータル的にも聴き応えのある内容で、『NO PINS〜』以外にリリースされて好評を博したシングル『THIS SWEET LOVE』『NO SURPRIZE』も入ってます。
クラブサウンドに興味が無い人もある人もSSWモノがお好きな方にも楽しめると思います。彼の作る歌詞も詩的で哲学的で面白いです。
ジェームズユール氏、なかなかの才人です。

余談ですが、数週間前にNHK-FMの「MOTOHARU RADIO SHOW」でジェームズ氏の「THIS SWEET LOVE」をリクエストしたのは僕です。


『NO PINS ALLOWED』《momo16》〈Written by James Yuill〉(03’51’’)【2009】


ターニング・ダウン・ウォーター・フォー・エアー

ターニング・ダウン・ウォーター・フォー・エアー

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: インペリアルレコード
  • 発売日: 2009/11/18
  • メディア: CD



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。