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『慎吾ママのおはロック/慎吾ママ』 [ピチカートファイヴ]

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こんばんは。
前回の記事では音楽/ミュージカル専門店のすみや渋谷店のお話をしましたが、
先週の木曜日、遂にミュージカル『TALK LIKE SINGING』を観賞してきました。
作演出/三谷幸喜、
音楽/小西康陽、
そして主演/香取慎吾、という夢のような組み合わせによるミュージカル。
ピチカートマニアとしては万障を排しても観賞したかった舞台。
幸いチケットを定価で入手しまして、赤坂ACTへ。
二時間の舞台はあっという間でした。
カラッとしたユーモアで湧かせる三谷さんのコメディ演出、
小西さんのポップでカラフルなメロディ。
そのメロディを的確に表現するTRI4THの演奏。
そして香取さんの陽性のキャラクターが発する超ハッピーなオーラと、
香取さんを始めとする四人のキャストの息の合った素敵な歌と演技。
舞台から放たれるミュージカルの力がストレートに客席に伝わり笑顔に溢れたシアターでした。
テレビでいつも何気なく見ている香取さんですが、彼が様々なメディから愛される理由が判ったような気がします。彼の笑顔や歌はスターの華があって、そして親しみに充ちています。見る者を自然と楽しませる才能があります。
広い世代からの支持や期待、それは重圧でもあるのですが、それをはね除けて緊張を楽しんだりする余裕、そして期待以上の成果を発揮する力をお持ちなのと思います。
シリアスからコミカルな物までキッチリこなす度量の大きさ。
三谷さんの物語も小西さんの音楽も香取さんの魅力に牽引されてさらに輝きを増していたと思います。
生への肯定を感じさせる、幸福な舞台でした。
公演の方は3/7(日)に無事千秋楽を迎えました。

あと、もう少し小西さんの音楽について書くと、初期のピチカートを思い出させました。
TRI4THのホーンと生楽器を主体とした演奏も相まって「カップルズ」っぽいなと。
ミュージカルの音楽ということで念頭にバカラックやルグランそしてマンシーニを意識したサウンドでもありましたね。自然な原点回帰なのかもしれません。
この舞台のサウンドトラック盤が出ないかな。

さて、そういう訳で『慎吾ママのおはロック』であります。
最近前置きが長いですね。
ご存知、香取さんと小西さんのコンビによる大ヒットナンバー。
ミリオンセラーを記録したコンポーザー、小西さんの代表曲。
香取慎吾という天衣無縫なキャラクターとの相性もバッチリで。
ピチカートマニアとしてはとっても嬉しかったです。
こういう企画モノは小西さんの得意とするところでありますね。
とにかくアッパーでハイテンションなサウンドに目が眩みます。
90年代後半以降のピチカートのサウンドデザインの集大成のようなアレンジ。
そしてリミキサーとしても最も脂の乗っている時期の痛快な〝やっつけ仕事〟が炸裂しています。
一点の迷いも無いですよね。
小西さん独特のロック観がこの曲に凝縮されている気がします。
PUFFYの由美さんに書いた「VACATION」の試行錯誤がこの曲で活きていると云うか。
福富幸宏、坂本俊介両氏のプログラミングも良い仕事。

PVもスゴかったです。
出演者のヴァラエティ度が尋常じゃありません。
オリジナルバージョンと間奏のMCが異なります。
ガタイの大きな男がピンクのドレスを纏って踊る姿がこれほどチャーミングなのは異例です。

シングルのカップリングは同曲のリミックスバージョン『readymade cliche 524 mix』。
さらにやりたい放題の躁状態のリミックス。

もうリリースされて10年になるのですね。
これを当時聴いていたチビッコたちも大人になる頃。
「おはロック、懐かしー!幼稚園でよく踊ったよ」っていうのかな。
早いものです。

『慎吾ママのおはロック』《VICL-35173》〈作詞・作曲・編曲:小西康陽/ブラスアレンジ:村山達哉〉(03’01’’)【2000】


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