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『ファースト デイト/岡田有希子』 [邦楽女性アイドル/80年代]

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こんばんは。
前回に続いて、竹内まりやさんによる女性アイドルへの楽曲提供作を。
岡田有希子さんの記念すべきデヴューシングル。
『ファーストデイト』。
まりやさんが最も多く楽曲提供を残されたアイドルが岡田有希子さんでした。
彼女へ書き下ろした作品はどれも素晴らしいです。有希子さんの可憐純情な乙女そのものな容姿。
そして内向的で生真面目な女の子、というイメージを見事に具現化したようなまりやさんのソングライティング。
クラスで気になる男の子、でも決して自分からは話仕掛けることは出来ない。
でも突然その彼からデートの誘いを受ける。
恋の喜びよりも不安が先行している。
実際に恋するコトに気後れしてしまう女の子の等身大の気持ちがリアルに伝わってきます。
まりやさんの歌にはポジティヴなメッセージが込められていることが多いのですが、
この曲にはそのような前向きさはみられません。
心ここに在らずな少女の気持ちが痛いほど伝わってきます。
この不穏な気持ちはなんなのでしょうか。
繊細で敏感な少女特有の翳りがメロディに垣間見られて、それがこのデヴュー曲を一層ドラマティックにしています。デヴュー時の岡田有希子さんのルックスや歌唱からまりやさんは何か思うところがあったのでしょうか。
清楚で健気な有希子さんの歌が胸を打ちます。
萩田光雄氏による70年代風なアレンジも楽曲の魅力を引き出しています。
サビの終りで聞こえる男性のファルセットは達郎さんなのでしょうか。



B面は『そよ風はペパーミント』。
作詞は田口俊氏、作曲とアレンジは大村雅朗氏。
こちらは健やかで明るいアップテンポの作品。
なかなか良い曲です。
彼女の確かな歌唱力を感じさせます。
正統派な歌手でしたね。
イケイケな時代へ突入する80年代中期には珍しいくらいの。
当時の僕には有希子さんの様な押しの強くない感じが地味に感じられましたが、
曲は良いなと思いました。まりやさんが手掛けてらしたのですね。
今は当時よりもずっと歌手としての有希子さんの魅力を深く感じられます。

そして、
四月というのにまだ少し寒い今日は彼女の命日。
新しい季節の始まりに届けられた、場違いなほどに行き場の無い哀しい知らせ。
切なく寂しい春でした。
ロンサムシーズン。

『ファースト デイト』《7A0368》〈作詞・作曲:竹内まりや/編曲:萩田光雄〉(02’38’’)【1984】
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コメント 5

いとぞう

まりやさんは提供するアイドルによっては、とびきり元気なポップソングを届けてくれますが、岡田有希子さんには彼女にピッタリな、内気な女の子の切ない気持ちが伝わってくる楽曲なんですね。
今日が有希子さんの命日でしたか・・あの日の事はまるで昨日の事のように鮮明に覚えてます。アイドル史上、最も哀しい事件でした・・もうあんな事は二度と起こってほしくない。あの、あまりにも哀しすぎるニュースを当時、まりやさんはどんな思いで受け止めたんでしょうかね・・
でも曲はずっと生き続けるんですよね。
by いとぞう (2010-04-08 21:21) 

都市色

>いとぞうさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
まりやさんはアルバム「QUIET LIFE」で「ロンサムシーズン」をデディケーションをクレジットしてカヴァーしてますよね。
アイドルは本当の自分とイメージとのギャップに悩むのものですね。
有希子さんの唄は永遠です。
by 都市色 (2010-04-10 03:54) 

きよし

通りすがりの者です。 私も有希子さんの事を大好きだった者なのですが 岡田有希子さんの 楽曲が大好きな方達はきっと (井上昌己)さん と言うアーティストの楽曲も気にいると思いますよ!
by きよし (2010-06-26 21:06) 

きよし

通りすがりの者です ちなみに私も高校3年生の時有希子さんのファンでした。 ちなみに有希子さんの楽曲が大好きな方達はきっと (井上昌己)さんの楽曲も気にいると思いますよ!
by きよし (2010-06-26 21:18) 

都市色

>きよしさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
返事が遅れまして申し訳ありません。
井上昌己さんは名前しか知りません、
機会があったら聴いてみたいです。
ありがとうございます。
by 都市色 (2010-07-05 15:27) 

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