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『薔薇は美しく散る/鈴木宏子』 [アニメソング]

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コニャニャチハ。
仕事に忙殺されながら、ブログを更新してます。
またまたアニソン。
皆さん、「マイマイ新子と千年の魔法」はご覧になりましたか?

それはそうと、今回は「ベルばら」。
スウィーツは別腹。
いや、失礼。
気分を出してもう一度。
「ベルサイユのばら」、説明不要の不朽の名作。
池田理代子先生原作、
フランス革命前夜の激動の時代を描いた大河ロマン。
パリは燃えているか?
ルイ16世の王妃、マリー アントワネットと、彼女を見守る男装の麗人、オスカルとの物語の中心に数奇な運命に抗い翻弄されてく人々を描いてます。
オスカルの魅力、イイですね。
リボンの騎士のサファイアを思い出しますね。
声を演じられてるのはドラマでご活躍の田島令子さん。
「999」のクイーン エメラルダスも田島さんでしたっけ。
このアニメも子供の頃観ましたが鬼気迫るロマンティックかつ劇画調の世界観に圧倒されました。
当時の東京ムービー制作のアニメは「ルパン」も「バカボン」も「家なき子」も「あしたのジョー」も「ガンバ」も力作揃いでしたね。
性別を越えて楽しめる内容が多かった気がします。
美しい少女漫画はやはり海外が舞台の物語を描くとシックリきますね。

そして物語を支える音楽も素晴しかった!

ヒットメイカー馬飼野康二さんが手掛けられていました。
ハッとするような、ケレンに充ちた情熱的なドラマに相応しいテーマソング。
アニソンの屈指の名曲でしょう。
馬飼野氏の美メロっぷりに底冷えするほど。
ドラマチックにも程がある!って感じの風雲急を告げるようなストリングが舞い狂うイントロ。
クラシカルなムードで、ロマンスの華が咲き乱れるような旋律!
ストリングスの威力もさることながら、この曲のもうひとつの鍵はチェンバロ。
この楽器の独特な甘美な切ない響き、いいですねぇ。
ワンコーラス後、間奏に入る前にテンポが緩やかになるところで心がよろめいてしまいます。
メロメロです。
フランスっぽいですね。
曲を聴いた途端に、物語のストイックな世界に引きづり込まれるような説得力を感じます。
まさにオープニングテーマに相応しい一曲。
そして山上路夫氏による歌詞もストーリィの世界観を見事にパッケージしています。
女性らしく繊細ながら、凛とした気高さを見せる鈴木宏美さんの歌声、美しいですね。
鈴木さんは僕の好きなミュージシャンなどのバックコーラスのお仕事で名前を覚えていましたが、
「ベルばら」のテーマソングを歌っておられたとは知りませんでした。

B面はエンディングテーマ「愛の光と影」。
同じく山上&馬飼野コンビで鈴木さんの歌唱。
こちらも愛の苦悩に満ちたエモーショナルな内容のバラード仕立て。
こちらも良い曲ですね。



二曲の怒濤のテーマソングへさらに追い討ちをかけるようなエンディングのアンドレの叫び。
オスカルの従者であり、幼なじみであり、真の理解者アンドレ。
アンドレの声を担当されてるのは何と志垣太郎氏。
往年の二枚目スターの輝きと名残りを感じます。
この二曲の緊迫度を確実に10%は上げていますね。
う〜ん、咽せ返るほどにドラマチック。

この作品はとりわけ宝塚によって数多く舞台化されています。
そして何と僕の大好きなジャック ドゥミ監督が、大好きなミシェル ルグランの音楽と共にフランス本国で実写化してるのですね。大人になってから知りました。観たことはないのですが。
ロマンを愛するドゥミ監督がどのように映像で描いたか気になります。
それから、確か数年前に名前は忘れてしまいましたが、ヴィジュアル系のバンドが「薔薇は美しく散る」をカヴァーしていましたね。
自己陶酔しまくってましたが、「なるほどなぁ」と思いました。

『薔薇は美しく散る』《DKQ1069》〈作詞:山上路夫/作曲・編曲:馬飼野康二〉(03’19’’)【1979】


ベルサイユのばら「薔薇は美しく散る」

ベルサイユのばら「薔薇は美しく散る」

  • アーティスト: TVサントラ,山上路夫,アリス・ソクラス,片桐和子,来生えつこ,馬飼野康二
  • 出版社/メーカー: キティ
  • 発売日: 1994/09/24
  • メディア: CD



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コメント 6

坂井哲也

どうも、お世話になっております。
このOPはいいですよねー。出だしの、ワタシは薔薇だから、みたいな居丈高な歌詞も好きです。EDの志垣さんのセリフはちょっとハズカシイ。

ジャック・ドゥミのベルばらなんて初めて知りました。ドヌーヴじゃないですよね?
by 坂井哲也 (2010-05-18 01:19) 

nakamra8cm

懐かしい~アニメ見てました。もちろん、原作も読んでたし。「♪薔薇は薔薇は」名曲ですね。「気高さ」とか「生きざまの美学」とかはこのマンガで学んだような気がします。
ところでドゥミのフィルムは(だいたい想像つくと思いますが)はっきり言って往年の冴えがまったく見られない駄作です。このへんまで愛せるようになると立派なドゥミフリークと言えそう。ちなみにヤング・オスカルをのちにエイス・ワンダーのヴォーカルとなるパッツィ・ケンジットが演じています。
http://www.youtube.com/watch?v=uq2hbw6Gnkg&feature=related
上記リンク4分30秒あたりに出てきます。
by nakamra8cm (2010-05-19 01:28) 

都市色

>坂井さん、こんにちは。
コメント&NICEありがとうございます。
居丈高、上等!って感じで清々しささえ感じます。
坂井さんの過去の記事を引用させてもらのならば、
「ノーブル オブリゲーション」でしょうか。
アレ、ちょっと違いますか。
ドゥミ版「ベルばら」にはドヌーヴは出演してないようですね。
少しホッとしたような。
by 都市色 (2010-05-20 07:30) 

都市色

>nakamuraさん、こんににちは。
こめんとありがとうございます。
原作漫画も、ドゥミによる実写版もご覧になってるとは!
さすがですね!
恐れ入谷の…。
僕も何となく評判高くなさそうって気がしてましたが。
日本の映画会社が配給してるようですね。
オスカルはエイスワンダーの人ですか、懐かしい。
ルグランの音楽は良さそうですね。
漫画の世界だから面白いっていうのものかもしれませんね。
you tubeに全部アップされてるのですねー。

by 都市色 (2010-05-20 07:42) 

明太子

実写版、観ました。確か30年前でしたか・・・カトリオ―ナさんというイギリスの女優さんが演じておられましたが、小柄だし女すぎ・・・
アンドレ役の俳優さんは原作アンドレに似てましたね。当時中学生だったので、厩でのラブシーンにはドキドキ・・・。
このOP・EDはどっちも大好きです。
夜中に持ち帰りの仕事をする時、イヤホンでどっぷりこの世界観に浸かって聴いてます。ドラマチック!ほんと、メロですよね。
アニメ版はあまり好きではないですが、曲は大好き。ばらのツタが絡む暗紅色のオスカル・・・画面両側に広がる薔薇のツタが、オスカルの生きる茨の道をあらわしているようでした。
特にアニソン好きでもないですが、この二曲とルパンのED「ラブスコール」、母をたずねて三千里のED、新エースをねらえ!のOPは超お気に入りです。マルコのEDは二番の歌詞が泣けてきます(笑)し、新・エースのOPは「やる気」が湧きます!
by 明太子 (2011-01-02 07:50) 

都市色

>明太子さん、はじめまして。
コメントありがとうございます!
「ベルばら」の実写版をごらんになってるとは。
アニメ版の音楽は良いですよね!
夜中に仕事をするときに聴くと勇ましく作業が出来るのでしょうね。
お好きなアニソンを教えて下さってありがとうございます。
ルパンの「ラブスコール」もいつかブログで取りあげたいです。
これからも宜しくお願いします。
by 都市色 (2011-01-06 05:23) 

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