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『10 minutes with Predawn / Predawn』 [邦楽ロック/00年代]

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こんばんは。
比較的最近手に入れたモノを紹介しましょう。
predawnの「10minute with predawn」。
清水美和子さんという女性のソロユニットで自主制作による彼女のデヴュー作。
夜明け前と云う意味の名前はその音楽性にピッタリです。
トラッド/フォークに影響を受けたアコースティックなサウンドとメランコリックなメロディ、そしてウィスパーヴォイスが魅力。
新人とは思えないソングライティング。

2009年にリリースされた三曲入りの自主制作によるこのシングルは某インディー系レコードショップを中心として販売されかなりの反響を呼んだそうです。
そして6月にファーストアルバムを発表。
遅ればせながら、僕が知ったのはその頃でして、アルバムと一緒にシングルも手に入れました。
現在はシングルは廃盤とのこと。

それでは、一曲目の『free ride』。
オープニングから夢見心地な子守唄が聴こえてきます。
ゆったりとしたギターのアルペジオ、懐かしさ漂う香しいメロディ。
可愛らしく気怠いウィスパー。
ゆめとうつつの境を彷徨うような甘いトーン。
名曲、完璧です。
ママキャスの「浅き夢みし」を思い出しました。

二曲目は『tunnel light』。
引き続いてミディアムテンポのギターの響きに揺られながらメロウな旋律が漂います。
仄暗い光をぼんやりと眺めているような眺めているような気分です。
翳りのあるくすんだ表現力が彼女の魅力なのだと思います。
でも才能はキラキラ輝いてます。



三曲目はファーストアルバム「手のなかの鳥」にも収録されている作品『insomniac』。
不眠症の〜という意味で、英語詞を訳してみるに、夜中にまんじりともせず、朝を待っている男の話のようですね。枯れた味わいの旋律。どこかうら寂しい雰囲気。
曲の余韻が味わい深いです。
まだお若いのこの老成したセンスはただ者ではないですね。
完成されてます。
夜明けが早い夏、青紫色の世界を歌う孤高な才女。

何だか不自然なくらいに健康的で平凡なJポップの女性あーちすとが幅を利かせる世の中、インディーズから彼女のような素敵な才能を持ったミュージシャンが最近すこしずつ増えて来ていて楽しみです。
是非機会があったらライヴへも参加してみたいです。

『10 minutes with predawn』《品番なし》〈作詞・作曲・編曲:清水美和子〉【2009】


手のなかの鳥

手のなかの鳥

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: アールディーレコーズ
  • 発売日: 2010/06/02
  • メディア: CD



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