SSブログ

『美しき狼たち/おぼたけし』 [アニメソング]

sc00047c4f.jpg

コニャニャチハ。
引き続きアニソン特集です。
あ、アニソンと云っても最近の曲は期待しても取りあげられる可能性は無いですからね。
あしからず。

という訳で、出崎監督を偲んで。
今回はアニメ版の劇場版「あしたのジョー」だじょー(ハタ坊風に)。
この作品でもチーフディレクターを担当されました。
劇場版のみならず、テレビ版の「あしたのジョー」「あしたのジョー2」も担当されています。
というか、劇場版はテレビ版第一シリーズの総集編でした。
個人的に「あしたのジョー2」が好きですね。
勿論、この作品の高い評価は原作漫画の生みの親である高森朝雄、ちばてつや両氏に負うところが多いのですが(更に厳密に言えば、ちばてつや先生の画力と原作への理解力)。
まずアニメを観て興味を持ち、原作漫画を全巻揃えて何度も読みました。
十代の頃、夢中で読みました。
この作品から、ちばてつや先生の大ファンになりました。

さて、シングルの紹介。
A面、『美しき狼たち』は映画のテーマソング。
万感の思いに胸を熱く焦がすソウルバラード。
聴いたあとに、何か爽快な余韻に浸れるバラード。
イントロの、メロウに泣き咽ぶギターソロからグイグイ吸い込まれてしまいます。
「♪男なら〜」に始まるAメロはスタンダード「我が心のジョージア」っぽいですね。
まぁ、そんなコトどうでも良いくらい、歌の世界に引き込まれます。
運命にも似た男と男(矢吹 丈と力石 徹)の友情の歌。ソウルメイトというのでしょうか。
Bメロの、クライマックスに向けて徐々に盛り上がっていく旋律に涙腺が緩み…。
そして感動的なサビの開放感に号泣。女性コーラスの華やかさも添えて。
おぼたけしさんのナイーヴさと男臭さが同居した堂々たる歌いっぷりも素晴らしい。
これでもかと云わんばかりのドラマティックなギターソロ。
フュージョン〜AOR風なサウンドもヨコワケハンサム。
男のロマンを余すこと無く描いた素晴しい歌詞はたかたかし氏、そして作曲と編曲は鈴木邦彦氏。
大御所の良い仕事。
もう非の打ち所の無い、名曲。
前回の「冒険者たちのバラード」とこの曲は双璧ですね。



B面は『ストリートファイター』。
ファンキーでアーバンなインストゥルメンタル。
16ビートに乗って、サックスとエレキピアノ、そしてギターのブルージーなソロ演奏が火花を散らします。
この曲が劇中に流れたかはもう昔に観たきりなので憶えていません。

さて、少し話が本題とそれますが。
「あしたのジョー」といえば、少し前ですが実写版を観てきました。
僕は良かったと思います。
欠点は無い訳ではないですが、キャストもスタッフも原作への敬意を強く感じました。
それがスクリーンいっぱいにスパークしていて、感激しました。
何よりちばてつや先生が評価されていたのが良かったです。
宇多田ヒカルさんの主題歌も良かったと思います。

他にも「あしたのジョー」の主題歌としては、尾藤イサオさんの歌が圧倒的に有名ですが、「あしたのジョー2」の荒木一郎さんが手掛けたテーマソングも良いですね。それはまたいつか。

このブログでは、出崎 統氏が演出を手掛けた作品として、過去にも「ベルサイユのばら」「元祖天才バカボン」「悟空の大冒険」 のテーマソングを取りあげています。
富野由悠季氏、宮崎 駿氏に見られる作家主義志向のアニメーションが評価される一方で、出崎 統監督の様な作品主義的なアニメーション作品への評価が不十分な感が有り、今一度、出崎作品への研究、レトロスペクティヴへの気運が高まることを切に希望します。

『美しき狼たち』《ORF-113》〈作詞:たかたかし/作曲/編曲:鈴木邦彦〉(04’57’’)【1980】


あしたのジョー サントラ

あしたのジョー サントラ

  • アーティスト: サントラ,たかたかし,村上龍,鈴木邦彦,篠原信彦
  • 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
  • 発売日: 2000/08/02
  • メディア: CD


nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 1

お名前(必須)

コメント
by お名前(必須) (2011-08-07 21:22) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。