『炎のたからもの／ボビー』：03'54''：So-net blog

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『炎のたからもの／ボビー』　[アニメソング] [編集]

コニャニャチワ。
山田一郎です。
ウソです。

水木一郎です。
ウソです。

富永一郎です。
ウソです。

マンガ道場です。
ウソです。
アニメソング特集です。

ふざけるのは大概にしまして、
特集最後は、大好きなアニメ映画のテーマソング。
「ルパン三世カリオストロの城」です。
前回の記事とは東京ムービー繋がりと云うコトで。

ご存知、宮崎駿氏の第一回映画監督作品。
この作品をもう何度観返したことでしょう。
今さら何を語ることがあるでしょうか。
劇場封切り時の興行成績こそイマイチでしたが、その後のテレビ放映や上映会の度に着実に評価を高めて行き、アニメに詳しくない方も、アニメオタクも、老若男女問わず楽しめる国民的アニメーション映画という不動の地位を確立しています。
僕も水曜ロードショーで虜になったクチです。
一つ言えることは、アニメーションというメディアだけが表現出来る「何か」がこの物語の中にはいっぱい、いっぱい詰まっていると思うのです。
「太陽の王子ホルス」「わんぱく王子の大蛇退治」「長靴をはいた猫」など60年代の東映名作長編の礎を築いた宮崎駿、大塚康生（作画監督）両氏らが「未来少年コナン」で波に乗り、その勢いで作り上げた「カリオストロの城」。
キャラクター達をダイナミックに動かす、演技をさせる作画、動画に定評があった両氏。
登場人物がリアルに、ときにコミカルに「動」くコトによって物語が「動」いて行く。
実写では表現出来ない動きが展開するストーリィの面白さに、観客の「感情」も「動く」のです。
原作付き漫画の紙芝居の様なお粗末アニメが多い中、まさしく「animation」（生き生きと動くこと）に重きを置いた作画家たち、宮崎＆大塚両氏の素晴しい仕事がスクリーン狭しと炸裂しているのが「カリオストロの城」なのです。
小林七郎氏による美術も素晴らしいです。
たった4ヶ月と云う短期間で制作されたのが俄に信じられないほど。
しかもアニメーター養成所の新人たちと！？
ここら辺の「カリ城」の面白いエピソードは大塚康生氏の名著「作画汗まみれ」に詳しいです。

さて、前置きはともかく。
シングル盤紹介ブログの本分に立ち返って。
物語のエンディングテーマ「炎のおくりもの」。
音楽を手掛けるのは大野雄二氏。
歴代のルパンシリーズの劇判を手掛ける巨匠。
テレビ版の第一シリーズの音楽を手掛けた山下毅雄氏によるアダルト路線を踏襲しつつも、より洗練されたジャジーなサウンドで魅了しています。

http://www.youtube.com/watch?v=CLFmo5W_Cl0&feature=related
銭形警部の名セリフ！

「なんと気持ちのいい連中」による清々しい大団円に、しみじみと流れてくるテーマソング。
メランコリックなメロディに思わず涙腺が緩んでしまう、ワルツタイムのバラード。
これでもかと言わんばかりに華麗なオーケストレーション。
シンフォニックでエレガ〜ントなスコアにうっとり。
まさに大野雄二マジックが冴え渡ります。
道無き道を歩み出そうとする、炎の様に強い意志を内に秘めたヒロインの心象を歌詞に綴るのは、大御所、橋本淳氏。素晴しいです。
そしてヴォーカルをとる、ボビーさんと云う女性のハスキーで朗々とした歌いっぷりもいいですね。
抑揚を利かせた味わい深い表現。

名画に相応しい名曲なり。

B面は『ミステリアスジャーニー』。
劇中の挿入歌。
たしかカリオストロ城の時計塔が崩壊した後、突如として現れる古代遺跡をルパンとクラリスが散策するシーンで流れたと思います。
YOU & THE EXPLOSION BANDの演奏によるゆったりとドラマティックなサウンドスケープ。

いやぁ、映画って本当に良いモノですね！
水野晴郎でした。
ウソです。

また、近いうちに開催されるアニメソング特集をお楽しみに。

『炎のたからもの』《YK-140-AX》〈作詞：橋本淳／作曲／編曲：大野雄二〉（03’08’’）【1979】