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『裸足の兵隊/昆虫キッズ』 [邦楽ロック10年代]

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こんばんは。
インディーズのロックは元気ですね。
音楽業界全般はよく判りませんが、インディーズと云う世界はロックンロールや若者たちに優しいですよね。

と言う訳で、昆虫キッズです。
彼らの、7月にリリースされた初のCDシングル。
THE PAINS OF BEING PURE AT HEART への日本からの回答、昆虫キッズ。違うか。
このバンドのコトをまだそれほどしっているわけじゃないですがニューウェイヴやパンクを感じます。
初めて名前を知ったのは豊田道倫さんのアルバム「ABCD」のバッキングを担当したとき。
このアルバムの痛快さやポップさはこのバンドの演奏に負う処が多いと感じました。
彼らの捕らえ所のない不完全で無邪気なロックンロールに魅かれました。
タイトルはゴダールの長編二作目っぽいですね。
ジャケットはスミスの「MEAT IS MURDER」っぽくないですか。
それはそれとして。

この曲から初期のプリファブス プラウトのような感覚を思い出しました。
ほんの初期ですよ。「SWOON」の頃ですね。
勿論これは僕の思い過ごしかもしれませんが。
高橋 翔さんのエモーショナルでセンシブルな歌とソングラティングはパディ マクアルーンに接近してます。
センチメンタル過剰な轟音ギターサウンドに共鳴しています。
ベースののもとなつよさんのコーラスがウェンディ スミスみたいに儚く浮遊します。
冷牟田 敬さんのギターソロは刹那な青春の輝きを湛えています。
佐久間裕太さんのパワフルでタイトなドラミング。ニール コンティみたい。
実は「SWOON」にはニール コンティはまだ参加してないのですが。
ミックスを担当しているのがスカートの澤部 渡さんですが、イギリスのネオアコやニューウェイヴっぽい音像を構築しているのが素晴しいと思います。

眩しく照りつける真夏の太陽と、大海原、そして小さな僕や君。

♪誰にも会えないだろ その靴じゃさ その顔じゃさ
 ほら見ろ 太陽さんは 僕らの影を 作っていたんだな
 海に行こう 行こう 何か大きなものを見に行こう



カップリングは「王国のテーマ」。
作詞は高橋 翔さん、作曲は冷牟田 敬さん。
佐久間裕太さんのキース ムーンのような破天荒なドラミングを全面にフィーチュアしたような、血湧き肉踊る熱狂アフロビートサウンド。
ノイジーなエレクトリックギターのフィードバック、重低音のうなるベースライン。
発狂する若きドラムス&ワイアーズ。
トーキングヘッズや初期のXTCのような、こちらもニューウェイヴ色の強いロックンロール。
かわいいバンド名に反してダイナミックな演奏が繰り広げられています。
澤部さんのプリミティヴなミックスもカッコいい。
彼の「スカート」というユニットの音楽もとってもおススメです。

オッサンみたいなことを書きますが、ロックンロールってやっぱり変わらないんだなぁ、と思います。
テクノロジーは変わっても、過去のロックの遺産が自然に継承されているのですね。
この駄文ではよく〜っぽいとか沢山書きましたが、ほとんど的外れかもしれません。
コトバでは伝わらないこのバンドの不思議な個性を聞いて確かめてもらいたいです。
まだ昆虫キッズのライヴへは行ったコトが無いので是非機会があったら楽しみたいと思います。
昆虫キッズ、良い名前ですよね。

『裸足の兵隊』《tomoe-002》〈作詞・作曲:高橋 翔/編曲:昆虫キッズ〉(05’11’’)【2011】


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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: マイヘ゛ストレコ-ト゛
  • 発売日: 2010/08/04
  • メディア: CD




裸足の兵隊

裸足の兵隊

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: tomoe
  • 発売日: 2011/07/20
  • メディア: CD



エス・オー・エス

エス・オー・エス

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: インディーズ・メーカー
  • 発売日: 2010/12/15
  • メディア: CD



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