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『恋はあせらず/ムーンドッグス』 [CKB]

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こんばんは。
今夜も大好きな8センチのCDシングルを。

ムーンドッグスの「恋はあせらず」です。
“イクラちゃん”こと井倉光一さんをリーダーとする5人組のR&B系男性ヴォーカルグループで、80年代末〜90年代前半に活躍しました。
このグループの事をご存じなくても、90年代に深夜のバラエティ番組に出演されていた長身でリーゼントでサングラス姿のイクラちゃんのことを思い出す方はいらっしゃると思います。
そのイクラちゃんがこんなにクールな音楽をやっていたとは当時は知りませんでした。
ホントにムーンドッグスはゴキゲンなのです。

90年代末期のとある昼下がり。
下北沢のイエローポップでサクサクと中古盤を漁っていたときに店内で流れていた和製ブラックミュージックのカッコ良さが気になって店員さんに曲を聴いたら、ムーンドッグスのCDを紹介されました。
このグループのレパートリーの多く手掛けたいたのが横山 剣さん。
そのときはまだクレイジーケンバンドの事を知りませんでした。
80年代中期〜90年代初頭、剣さんはダックテールズ〜ZAZOUとして音楽活動をする傍ら作家としても活躍されていました。
彼らのデヴュー曲は剣さんがクールスRC時代の作品「シンデレラ リヴァティ」のカヴァーでした。
それ以降も数多くのイイ曲をムーンドッグスに残されています。
イクラちゃんは川崎生まれで剣さんとはカーマニアの共通項があり、現在までも交流があるそうです。

そんな訳で彼らのシングルから「恋はあせらず」。
タイトルからするとモータウンって感じですが、爽快なフィリーソウルに仕上っています。
♪HOO HOO 〜とブリーズが吹き抜けるようなコーラス、きらびやかなホーンとストリングス、そしてアップテンポのリズムが同時に走り出すイントロから最高です。
キャッチーなメロディの流れるボディ、
馬力のあるリズムを搭載したシャーシ、
カッコいいマシーンを巧みに乗り回す、イクラちゃんのパワフルで豪快なヴォーカル。
マイルドでワイルド。いい声してます。
自分よりも他の男を選んだガールフレンドを奪回すべく奮闘する男のガッツを歌い上げます。
そしてバックのメンバーたちの息の合ったハーモニー、コーラス。
♪SHA LA LA〜
スカッと心に響く名曲、名唱。



聴いていて気持ちいいですね。
晴天のドライヴにピッタリ。

カップリングは「LADY MUSTANG」。
タワー オブ タワー風のホーンセクションが強烈で濃厚なファンキーサウンド。
RCサクセションの「雨上がりの夜空に」同様、イイ女性を車に例えてその性能を讃えるラヴソング。
この曲も剣さんによるペンですが、のちにクレイジーケンバンドとしてもライヴでたびたび取りあげられており、2007年のアルバム「SOUL 電波」にてスタジオ録音版が収録されています。
CKB版はよりテンポを速めてよりJB'Sっぽくクールなファンクネスを感じさせます。

上記の二曲を含む彼らのラストアルバム「YOUNG BLOOD」もとても素晴しいです。
剣さんが書く曲はヴァラエティに富んで全部名曲だし、唯一のカヴァー曲、白人ドゥーワップグループTHE EARLSの「NEVER」も素晴しいし。
達郎さんはオンストで同じくEARLSの「REMEMBER ME BABY」をカヴァーしてますね。
ムーンドッグスはR&Bやドゥーワップがお好きな方にはおススメです。
他のアルバムもイイネ!です。
でも残念ながら廃盤なのです。
再発して欲しいです。
中古盤で見かけたら買いです。
クールスやラッツ&スターもそうですが、こういうヤンキー系のお兄さん達の音楽って日本のロックメディアは全然評価されませんね。
残念です。
和製R&Bが市民権を持つ現代こそ、ムーンドッグスへの再評価を!

月に吠えるのさ!

『恋はあせらず』《PODH-1086》〈作詞・作曲:横山 剣/編曲:松下 誠〉(03’41’’)【1993】


MOON DOGS BEST

MOON DOGS BEST

  • アーティスト: 横山剣,松本一起,井倉光一,Moon Dog Gang Stars,幾見雅博,村松邦男,ピアノコウジ
  • 出版社/メーカー: ダブリューイーエー・ジャパン
  • 発売日: 1994/11/30
  • メディア: CD



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