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『背中ごしにセンチメンタル/宮里久美』 [アニメソング]

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コニャニャチハ。
全国、3540万のアニメファンの皆様、おまっとさんでした。
アニソンシングル特集です。

びっくりしたのが、6/16(土)にはNHK-FMで、アニソン三昧がオンエアされていたのですね。
僕は外出していたので聴いてませんでした。
後で知りました。
タイムリーですね。
丁度、このブログで前回アニソン特集をしたのは昨年5月頃でした。
一昨年も5〜6月頃にアニソン特集してました。
まぁ、だからどーしたってコトですが。

そんな訳で、まずはこのシングル。
「メガゾーン23」から、『背中ごしにセンチメンタル』。
この作品はオリジナル ヴィデオ アニメーション(OVA)の走りとも云われています。
「マクロス」のメインスタッフによって制作されました。
総監督:石黒 昇、キャラクターデザイン:平野俊弘、美樹本晴彦、アクション監督:板野一郎諸氏。
1985年の春の話。

この頃、アニメが大好きで、毎月の様にアニメディアとかジ・アニメとか買って読んでました。
この時期が一番アニメに詳しかった頃です。
「メガゾーン23」も気になってました。
ビデオソフトでのリリースですので、デッキが無いと観るコトが出来ません。
確か僕の家でビデオが購入されたのは1985年の終わり頃か1986年頃初頭でした。
ですので、この作品が観たくて劇場公開されている名古屋まで観に行きました。
春休み中に、忙しい父にせがんで。
車に乗って静岡から名古屋まで。妹も付いてきました。
小さな映画館で僕だけ観てました。
父と妹はその間、どこかで名古屋見物をしていたのでしょう。
お父さん、ありがとう。

ありふれた大都会で生活するバイク好きな青年がひょんなコトから高性能な大型バイクを手に入れて、そのバイクの正体を通じて国家機密を知ってしまい、軍部から追わることになります。
この物語は一種のヴァーチャルリアリティをテーマにした作品でもありました。
そしてこの「メガゾーン23」自体は壮大な序章として幕を閉じます。
このあと、続編が2作制作されるのですが、僕は観ていません。

という訳でこの物語のテーマソングを。
A面は「背中ごしにセンチメンタル」。
劇中に登場する世界での人気女性アイドル歌手、時祭イヴが歌う曲でもあります。
「マクロス」同様に「メガゾーン」でも人気アイドルが物語の鍵を握ります。
イヴ役の声優を担当したのが新人アイドルの宮里久美さんでこのテーマソングでデヴューします。



作曲は芹澤廣明さん。
中森明菜さんの「少女A」を彷彿させるメロディですね。
芹澤さんはチェッカーズの一連のヒット曲の印象が強いですが、ZZガンダムの「アニメじゃない」、岩崎良美さんの「タッチ」、串田アキラさんの「キン肉マン GO FIGHT !」も手掛けてますね。
作詞は三浦徳子さん。女性アイドルの作詞の大家。
そしてアレンジは鷺巣詩郎さん。
ハードで情熱的なアレンジがカッコいいです。
宮里さんのクールな唄も良いですね。

B面は劇中の挿入歌、「風のララバイ」。
この作品も上記のお三方による作品。
「背中ごし〜」も良い曲ですが、「風のララバイ」はさらに輪をかけて良い曲です。
氷細工の様に繊細で気品溢れるマイナー調の旋律の美しさに震えます。
イントロのもの悲しいピアノの音色に引き込まれます。
緩やかな蒼いリズム。
透明感のある宮里さんの歌声。
都会のせつない風景を綴る歌詞。
歌詞、メロディ、アレンジ、そして歌唱のすべてが儚く耽美的。



ためいきが出る程に名曲…。

この作品を観たのはそれっきりで、YOU TUBEで久しぶりに動画を観て、メチャクチャ懐かしかったです。あの頃の思い出がフレッシュパックです。
いや、フラッシュバック。
劇中に登場するバイク型ロボット、ガーランドは今観るとAKIRAの金田バイクに似てますね。
そして、80年代中期の日本の都会の街並を思い出させる劇中の美術。
映画を観に行ったあのときの名古屋の街を思い出します。

機会があれば全作観直したいですねぇ。

最近のことは忘れっぽいですが、この頃のことはよく覚えていて、
1984〜5年、アニメにハマっていた頃はラジオ大阪の“アニメトピア”というラジオ番組を毎週よく聴いていました。
アニメトピアといえば、ラジオでのアニメ番組の元祖。伝説の番組。
そうです、毎週日曜日の22時からの30分間でした(ひとりで合点してる)。
この頃のパーソナリティは坂本千夏さん&高橋美紀さんのコンビ、それから冨永みーなさん&川村万梨阿さんのコンビでした。小粥よう子さんも出演してました。
高橋美紀さん、好きだったなぁ。シーラ様。
たのしかったなぁ。
それ以前も島津冴子さん、田中真弓さん、麻上洋子さん、吉田理保子さんといった錚々たる人気女性声優さんたちがパーソナリティでした。
このラジオ番組のスポンサーが、メガゾーン23の制作も担当してたビクター音楽産業だったので宣伝もよくされていましたっけ。
あの頃のAMラジオの雰囲気が無性に恋しくなるときが今でもあります。嗚呼。

こんな話、わっかるかな〜、わっかんね〜だろうなぁ。

「面白かった? じゃあねぇ〜」
次回もお楽しみに!

『背中ごしにセンチメンタル』《SV-7466》〈作詞:三浦徳子/作曲:芹澤廣明/編曲:鷺巣詩郎〉(04’19’’)【1985】


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コメント 3

坂井哲也

 まさかのOVAから(笑)。いやー、書きたいことが沢山出てくるいい記事ですね。
 今日、仕事しながらずっとリピートしてこの歌聞いていました。懐かしい。

 芹澤さん、三浦さん、鷺巣さんと豪華な組み合わせだったんですね、この歌。知りませんでした。この力の入れようといい、アニメ本編のスタッフ陣といい、「マクロスの夢よ もう1度」って感じだったんでしょうね。
 「バーチャルアイドル」のプロットは、その後の『マクロスプラス』で昇華されました。

 『背中ごしにセンチメンタル』と、2作目のサブタイトル「秘密く・だ・さ・い」だけはやけに印象に残っているのですが、肝心の中身は殆ど覚えていません。ぼくも1作目か、見ていて2作目までのはずです。

 ぼくの家にビデオデッキが来たのは1987年なので、リアルタイムでは見ていないんですね。数年後にレンタル店で借りたのか、テレビ放映されたのを見たのか…しかし、この作品が劇場にかけられていたのはちょっと驚きでした。
 OVAから、劇場版に再編集された作品はいくつかありますが(あの『くりぃむレモン』とか)、メガゾーンは聞いたことないので、たぶんOVAをそのまま劇場にかけたんでしょうね。

 ……昔、「テレビが初めて家に来たのは…」みたいな話を聞くと、「いつの時代の話だよ! じいさん(ばあさん)だな」と思っていましたが、「ビデオデッキが初めて家についたのは」なんて話も、間違いなくおっさんの話なんでしょうね。
 今の子どもは、そもそもビデオテープを見たことがないでしょうし。

 アニメトピアは聞ける範囲ではありませんでしたが、番組名だけは知っていました。高橋美紀さん、冨永さん、川村さん、小粥さん、80年代の香りがしますね。このうち2人は、漫画家の嫁さんだ! 

by 坂井哲也 (2012-06-18 19:25) 

都市色

>mayaさん、niceありがとうございます!
by 都市色 (2012-06-19 23:52) 

都市色

>坂井さん、こんばんは。
コメント&niceありがとうございます!
ご存知の方がいらして嬉しいです。
もう四半世紀以上も前の作品なんですねぇ。
ビデオテープなんて知らない子もいるんですよねぇ…。
今は便利になりました。
パート2はキャラクターデザインが変わってしまって少し興味が失せてしまった覚えがあります。何で変えたのでしょう。
この作品のwikipediaを見てたら、劇場公開の際に上映されていたベッドシーンがビデオでは大幅にカットされたと記されてました。
ビデオ版は観ていないので知りませんでした。
確かに当時としてはベッドシーンはガキの僕には刺激がありました。オーガスにもありましたね。
オーガスやサザンクロスなど、マクロス系列の作品の当時の勢いを感じさせますね。
4人の内、漫画家の嫁さん?
永野護と川村さんは判ります。
小粥さん、高橋陽一と結婚なんですね!!
知らなかったですが、安易というか判り易過ぎ!
でもちょっとだけ、みーなさん、
富永一郎と?と疑ってしまいました。
失礼。





by 都市色 (2012-06-20 00:18) 

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