『Lはラブリー/かおりくみこ』 [アニメソング]
コニャニャチハ。
テンポ良く参りましょう、アニソンシングル夜話。
今回は、「The かぼちゃワイン」です。
80年代前半に人気を博した学園ラブコメディ。
サンシャイン学園を舞台に、長身で大柄な美少女のエルこと、朝丘夏美ちゃんとチビでガキ大将キャラな青葉春助くんという凸凹カップルによる型破りな恋の行方を描きます。
原作は三浦みつる氏で少年マガジンに連載されていました。
手塚先生のアシスタントだったのですね。
繊細でスマートなタッチも頷けます
このアニメは子供の頃よく観てました。
エルちゃんの愛くるしいルックス、大らかな母性とスタイル豊かな健康美。
Lサイズの魅力、いいですねー。
そんな羨ましい青葉春助くんは今で云うツンデレですよね。
男性がツンデレなのが珍しいというか。
まぁ、可愛い女の子は悪ぶった男の子に魅かれてしまうものなのです…。
さぁ、シングルの話に参りましょう。
オープニングテーマのA面「Lはラブリー」。
まさに80年代の女性アイドルソングの王道の様な曲調。
それもそのはず、馬飼野康二氏によるメロディ。
河合奈保子さんが歌いそうな感じですね。
ザブングルの男臭いテーマソングとは一転。
つむじ風が巻こるような爽快なストリングスのイントロ。
ウキウキするメロディに乗って、春助くんへの一途で大胆な想いをぶつけます。
かおりくみこさんの伸びやかで澄んだ歌声がハートへ一直線。
ノリの良い8ビートのリズム、シンコペーションするベースラインに乙女の胸も弾みます。
コーラスはザ・チャープスの皆さんです。
B面は「青葉春助 ザ・根性」。
エンディングテーマです。
A面がエルちゃんのテーマなら、B面は春助くんのテーマって感じで。
どちらも伊藤アキラさんによる物語の世界観を大切にしている技ありな歌詞。
因みに両面ともアレンジを担当しているのは、いちひさしさん。
僕が大好きな四コマ漫画家にまぎらわしいお名前。
そして、この曲は春助を声を演じてじている古川登志夫さん自らが歌っています。
小林亜星先生による、コミカルでロック風な楽曲に乗って意地っ張りで素直じゃない春助になりきり熱唱。
陽気なサビの歌詞にて、
♪うっせぇ! うっせぇ! うっせぇ! うっせぇ! 青葉春助 ザ・根性!!
“青葉春助 ザ・根性!!”のところは“青葉春助 ゼッコーチョー!!”だとずっと思い込んでいました。今回の記事を書くにあたり、歌詞カードを見直して気づきました。
サビでのちびっこコーラスはコロムビアゆりかご会の皆さんによるものです。
それにしても、古川さん、良いですね。
ユニークなお声で、大好きな声優さんです。
軟弱者、浮気者、王子様、ナメック星人などなど、主役から脇役まで個性的なキャラクターを幅広く巧みに演じています。クセがあるけれど憎めないキャラクター達ばかり。
因みにエルちゃんを演じているのは横沢啓子さん。
シータや魔美やドラミちゃんや紅緒などなど、魅力的なお声です。
今夜のシングルは’80年代初頭のラブコメブームを思い出させる一枚ですね。
明るく無邪気な時代でした。
「かぼちゃワイン」は80年代に連載が終了後も近年まで何度か続編が発表されていました。
さぁ、次回のシングルもおもしろかっこいいぜ!!
『Lはラブリー』《CK-660》〈作詞:伊藤アキラ/作曲:馬飼野康二/編曲:いちひさし〉(03’00’’)【1982】
河合奈保子が唄いそう…わかるなぁ(笑)
馬飼野先生らしいアイドルポップスですね。
アニメは時々見てたけど、三浦みつるが手塚治虫のアシスタントとは知りませんでした。
小林亜星はアニメソングの傑作が多いですね。
ヒット曲と違って自由に作れるのがアニソンの強みでしょうか。
by ノリ (2012-06-22 01:20)
>ノリさん、こんにちは。
コメントありがとうございます!
このアニソンが作られた頃は聖子ちゃんやトシちゃん、マッチ、そして花の82年組のデヴューもあり、アイドルブームでしたね。
その影響も感じます。
亜星さんは外見からは想像出来ない程(失礼)イロイロ作曲されてますよね。ヒントでピントでの活躍ぶりも凄いし。
エルちゃんはハロプロでいうと、茉麻か熊井ちゃんか舞美さんかな。その三人を会わせた感じがします。
by 都市色 (2012-06-23 10:29)