『逆転イッパツマン／山本まさゆき＆ピンクピッギーズ』：03'54''：So-net blog

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『行くぞ！ゴーダム／水木一郎』｜『おじゃまんが山田くん／こおろぎ’73』ブログトップ

『逆転イッパツマン／山本まさゆき＆ピンクピッギーズ』　[アニメソング] [編集]

コニャニャチハ。
アニメソングのシングルを特集しています、「03’54’’」。
前回に続いて、タツノコプロ作品を。
土曜日の夕方といえば！
タイムボカンシリーズ！

「待ちに待ってた出番が来たぜ !!
　ここはおまかせ、逆転イッパツマーン！」
イッパシマソキターーー!!! ( ・(ＯＯ)・ ) ﾔｯﾀ━━━\（ ° ∀ °）/━━━ﾏﾝッ!!

タイムボカンシリーズ第六弾。
時空を超えて世界各地に荷物を配達する業界一位のタイムリース社。
一方、タイムリース社の後塵を拝す業界二位のシャレコーベリース社。
シャレコーベ社の会長コンコルドーの命により、タイムリース社の近隣で業績の悪いオストアンデル北部支社社員のおなじみ三悪はタイム社の営業妨害を画策。
タイム社が誇る時間航行輸送メカ、トッキュウザウルスが危機に瀕した時、遠くの空から現れる救援のシルエット、それがイッパツマン！ 18時半の男。
前シリーズ「ヤットデタマン」の、《単独ヒーロー＆主役メカが巨大ロポット》路線を継承しています。そして日本サンライズ系のリアルロボットの影響か主役ロボットの交代劇〈逆転王→三冠王〉もありました。
ま、タツノコも日本サンライズも同じデザイナーが担当してるんですけど。
そして、主役のイッパツマンのデザインは往年のタツノコヒーロー、破裏拳ポリマーやキャシャーン、ガッチャマンなどを彷彿させる、いかにもヒーロー然としたシャープなフォルムですね
何と云ってもこれまでシリーズのナレーターを務められていた、富山敬さんが満を持しての主役に登板ですね。コミカルなナレーションも面白かったですが、颯爽とした二枚目ヒーローっぷりも富山さんならでは。僕、富山さんのお声が大好きです。
さらに前回の記事を引き合いに出すと、「タイムボカンシリーズ」は「ゴーダム」の影響を受けているのがお判りになると思います。戦隊がさまざまにコミカルなメカを駆使して悪玉をやっつけるコンセプト。ガッチャマンよりゴーダムっぽいですよね。
そういう訳で「イッパツマン」はこれまでのタツノコヒーローの集大成的なニュアンスが感じられます。
事実、続く「イタダキマン」でしばらくこのシリーズは封印されます。
放送時間が変わってから観なくなってしまいましたし。
リアルタイムでイッパツマンを夢中で観ていて、定番のギャグに笑いながらもストーリーはシリアスでミステリアスな内容でしたね。物語の中盤で３悪によりイッパツマンが倒されるというショッキングというか、ある意味記念碑的なエピソードもあったり、終盤での意外な展開が待っていたり、ハラハラドキドキする面白さでした。

という訳で、イッパツマンのシングルを。
A面はオープニングテーマ、「逆転イッパツマン」。
勿論、タイムボカンシリーズといえばこの方、山本正之さん！
アニソン界の山本昌！
やっぱり山本さんが音楽を担当しないタイムボカンシリーズはタイムボカンシリーズとは云えないでしょう。
「ヤットデタマン」では唄はトッシュと云う方たちが担当していましたが、再び山本さんが歌っています。
日本人好みのマイナーコードを活かした、判り易いメロディライン。
淀みない情熱的な旋律。
山本節がど真ん中。
ドラマチックな神保正明氏のアレンジ。
疾風のように現れて、謎めいた余韻を残しつつ、疾風のように去っていくイッパツマンの魅力を唱います。

豪速球がカツカツと靴音を響かせて、タイムリース社屋の奥深くへ。秘密の入り口へ駆け込む冒頭のシーン。行き止まりの壁に背を這わせ、クルリと回る板壁の向こうには…！？
良いですねー。

オリジナルバージョンは二番までなのですが、
後に、富山敬さん、ナレーター役の鈴置洋孝さん、そしてハル坊役のつかせのりこさんへの追悼を込めた三番を追加した「逆転イッパツマン 3C」を発表しています。

技ありMAD。グッジョブ！

B面はエンディングテーマ、「シビビーンラプソディー」。
正義で二枚目なOP《A面》、三枚目なED《B面》というタイムボカンシリーズのテーマソングの構造に則って、今回もコミカルなエンディングテーマ。
今回も山本さんらしいユーモラスなメロディとナンセンスな歌詞が炸裂。
さらにこの曲ではサラリーマンのアイロニーもミックス。
上司の命令で悪事を働かざるを得ない三悪、ムンムン、コスイネン、キョカンチン。
僕も今では彼らの心情が判る年になりました。
シビビーンと飛んでいきたくなります、ハイ。

http://youtu.be/EOyLfsnycik

笑い飛ばすしかありません。

イッパツマンは一番好きなタイムボカンシリーズでした。
富山敬さんの魅力バクハツだし。
今年で放映開始から30周年！
未だに根強い人気を誇るタイムボカンシリーズ。
総監督の笹川ひろしさん、シリーズ構成の小山高男さん、
キャラクターデザインの天野嘉孝さん、メカニックデザインの大河原邦男さん。
遊び心のあるアニメ。
素晴しいマンネリズム。
わが青春。
やっぱり僕らのアニメ世代はタツノコプロの産湯を使い、日本サンライズとジブリで育ったと言えるでしょう。
小原乃梨子さん、八奈見乗児さん、たてかべ和也さんもいつまでもお元気で！

次回も山本正之さんのアニソンで会えるっちゃ！

『逆転イッパツマン』《KV-2046》〈作詞・作曲：山本正之／編曲：神保正明〉（02’33’’）【1982】