『雨上がりのサンジェルマン／岡村有希子』 [邦楽女性アイドル／80年代]
こんばんは。
アニソン特集に続きましては、
レインソング特集！
と、行きたいところですが今年は一枚だけ。
いや、ネタ不足ではないですからね。
空梅雨ではないです。
それはただの気分です。
ハイ、80年代女性アイドルから岡村有希子さんです。
イイエ、岡田有希子さんじゃありません。
このふたりは同期（1984年デヴューで堀越学園在籍）のアイドルでしたので、実に紛らわしい。
それはそれとして。
リアルタイムでは勿論、知りませんでした。
岡村有希子さん、愛称は“ユーリン”。
ユーリンの3rdシングル「雨上がりのサンジェルマン」。
作詞は秋元 康氏。
フランス映画のようなタイトル。
映画好きな秋元氏らしい舞台設定。
サンジェルマン デ プレで恋人たちは愛をシル ヴ プレ…。
そして作曲は岸 正之さん。
僕の大好きな作曲家。
いかにもフランス映画音楽のような、エレガーントなイントロ。
フランシス レイみたいに心地好い目眩のする和音。
雨上がりの晴れがましい清廉なメロディ展開。
雨粒に陽光が差し込むような、岸さんがつづる旋律のきらめき、プリズム。
アレンジャー、新川 博さんによるスッキリとした音作りも素晴しい。
すごいですね、動画。
あるところにはあるものですね。
♪Je'taime amour
愛していたこと
Je ne t'aime pas amour
言い出せずに
ユーリンのアイドル然とした愛らしい歌唱もバッチリ。
フランス語の発音はナンですが。
大学時代、僕は第二外国語にフランス語を選択しまして、痛い目にあった記憶が蘇ります。
ムズカシイですね、フランス語。
オーソドックスでドリーミィなアイドルポップス。
AKB48でカヴァーして下さい。是非。
B面は『そよ風のメロディー』。
GS風なエレキギターによるイントロが印象的なマイナー調のアイドル歌謡。
作詞作曲そしてアレンジを小泉まさみさんと云う方が担当しています。
A面のサンジェルマン大通りから一転、B面は渋谷の道玄坂の小さな喫茶店が舞台の小さな恋の物語。
メランコリックなメロディがせつない。
小泉さんが手掛けた、柏原芳恵さんの「ハローグッバイ」「恋人たちのキャフェテラス」に通じる作品って感じです。
このユーリンのシングルはユピテル レコードと云う会社から発売されています。
ユピテルレコードというレコード会社があるなんて、このシングルまでしりませんでした。
発売元のユピテル工業株式会社は、音響機器や音楽ソフトを主に手掛けていたそうですが、カラオケ向けの商品が不振で、1984年に会社更生法の適用を申請。
つまりこのシングルがリリースされた年。
その後、通信機器業界に参入して再び成功を収め、
無線通信機器メーカー「株式会社ユピテル」として現在でも活動しています。
日本国内ではレーダー探知機の主要なサプライヤーの一つとなっているそうです。
以上、ワールド ビジネス サテライトでした。
『雨上がりのサンジェルマン』《YS-103》〈作詞：秋元 康／作曲：岸 正之／編曲：新川 博〉（04'11''）【1984】
フラワー・ポップス・シリーズ(7) 幻のビューティー・アイドル Vol.2
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: 渡辺音楽出版
- 発売日: 1998/07/09
- メディア: CD
フラワー・ポップス・シリーズ(7) 幻のビューティー・アイドル Vol.2
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: 渡辺音楽出版
- 発売日: 1998/07/09
- メディア: CD
タグ：岸正之
この方、全く知りませんでした。でも岡田有希子さんとこんなに名前が似ていて、しかも同期デビューだったらもっと有名だったとしてもおかしくないと思うのですが・・ユピテルレコードというのも初めて聞きました。まだまだ知らないことが沢山あるなあ。
それはそうと、岸さんらしい綺麗なメロディで良い曲ですね。歌声も素敵です。本当に雨上がりに聴きたくなるような。埋もれた名曲ですね。
by いとぞう (2012-06-29 23:22)
＞いとぞうさん、こんにちは。
コメントありがとうございます！
岸さんの上品でポップなメロディは健在ですよね。
80年代女性アイドル、まだまだ奥が深いですね。
by 都市色 (2012-06-30 11:53)