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『EMOTION / レイディ/GREAT3』 [ロッテンハッツ]

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こんばんは。
復活したGREAT3のニューシングルを取り上げましょう。
新曲としては約9年ぶり。
このブログが始まった約5年前にはすでに活動休止状態でして、
彼らの過去のシングルを取り上げるたびに活動再開はまだか?なんて騒いでいたものです。
ですのでこうして彼らの新曲をブログで紹介できてもう本当に嬉しいです。

5月のバンドの活動再開宣言から約3ヶ月。
待ってましたの新曲はダウンロードのみのリリース。
普段はダウンロードなんてしないのですが、今回は配信開始日の8月1日に早速ダウンロードしました。
フィジカルとは異なり、配信ならではのスピーディな〝録って出し〟が待ちくたびれそうなファンの乾いた耳を潤します。


エレクトリックギターが放つ8ビートのダウンストローク、疾風のごとくに。
その音色の表面が粗くて鋭利で聴いていてヒリヒリしそうです。
この振り切れたような響きこそがGREAT3!!
白根さんがマシーンのように叩くドラムもまっしぐら。
鍵盤もベースも軽快に8ビートで突っ走ります。
その一丸となったサウンドの自由さ。
さまざまな足枷から開放され、そして誰からも干渉できないほどの無敵な境地。
弾丸のようなロックンロールに乗って、片寄さんの颯爽としたヴォーカルとメロディ。
相変わらずに胸が透くポップなメロディセンス。
日本語とその響きに重きを置きながら、研ぎ澄まされたセンスで現実を見つめた歌詞にも注目です。
まさにエモーショナルな一曲。


カップリングは『レイディ』。
ファンキーな16ビートのエレクトリックギターのカッティング、その先鋭な切れ。
タイトな白根さんのドラミングに絡みつくようなベースを弾いているのが、
シングルのリリースと同時に発表された、
バンドの第三の男、若干22歳の新メンバーの“jan”。
彼は、GREAT3がメジャーデヴュー以前から親交の深い佐藤奈々子さんのご子息。
日本のロック史に名を残すフィーメルシンガーとして有名な奈々子さんの音楽センスも受け継いでいます。
しかもハンサムな長身。はじめてみたとき、ジェフ バックリィかと思いました。
片寄さんや白根さんらプレイボーイと並んでも見劣りしないのが凄い。
高桑さんの後釜として文句のつけようもないほどの逸材。
今回のシングルでのレコーディングでベースを始めて担当したというのですが、そんなことが信じられないほど、堂に入った演奏。
これからがますます楽しみな新人。
これでまた平均年齢がグッと下がってフレッシュなバンドとして生まれ変わったかも。
GREAT3には成熟は似合わないのかもしれません。


曲紹介が脱線しました。
ファンキーな演奏ですが、黒くなりすぎない白人のロックバンドっぽいフィーリングの軽さがGREAT3らしいと思います。
そして胸をかきむしるような切ないメロディも健在。
人生の悲哀をブルーにこんがらがるように描写する片寄さんの歌詞も良いです。
ファルセットの歌唱もせつない。




このシングルで約8年ぶりの不在を取り敢えずかっとばしてファンの期待に応えてくれました。
二曲ともスカッと3分のコンパクトなロックンロール。
いつも彼らの音楽は心の奥の奥、神経にまでキリキリと突き刺さってきます。
その刺激、感覚、感動は今回も健在。
高桑さんの不在は大きいですが、新しいメンバーと共にこれからも楽しませてくれそうです。

今後の夏フェス、ニューアルバム、そして全国ツアーと期待は膨らみます。
これからの“新ゆかいな三人組”に乞うご期待。

『EMOTION』《品番不明》〈作詞:片寄明人/作曲:片寄明人・白根賢一/編曲:GREAT3〉(03'36'')【2012】

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