『A coeur joie (セシルの歓び)/ Michel Magne』 [サントラ]
こんばんは。
B.B.映画祭も三回目、今夜は『セシルの歓び』を。
『シベールの日曜日』で有名なセルジュ・ブールギニョン監督による1967年のフランス映画。
残念ながらこの作品は観たことがありません。
しかしこの映画音楽は日本のポップスファンにとって素敵な贈り物です。
説明は後ほど。
音楽を担当しているのはミシェル・マーニュ。
ロジェ・ヴァディム監督の映画で多く音楽作品を残しています。
まずはA面。
収録されている二曲ともインストです。
『A coeur joie』はアコギとフルートが綴る、もの悲しく淡々としたメロディ。
幻想的で退廃的なムードを醸し出しています。
二曲目は『Les jeu de L'amour』 。
こちらも哀愁に満ちた曲調で、厳かなオーケストレーションを背景にメロドラマ風のメランコリックな
ピアノ演奏がグッとグッと胸に迫ってきます。
どちらともフランス映画らしさを感じます。
B面の二曲は英語歌詞によるうたものです。
一曲目は『Do you want to marry me 』。
60年代中期のMODで哀愁のR&Bナンバー。
ゾンビーズやマンフレッド・マンっぽい歌と演奏。
この曲もシンプルで淡々とした感じが共通しています。
それが悲しさを助長しています。
そしてこの曲こそが日本のポップスファンへの素敵な贈り物。
ユーミンの『セシルの週末』はこの歌にインスパイアされて作られたと云われています。
そして高橋幸宏さんと細野晴臣さんのsketch showがカヴァーしたことでも有名ですね。
僕は勿論sketch showの演奏でこの曲を知りました。
ユーミンとユキヒロさんが好みそうなブリティッシュな曲ですね。
センスが良いですよね。
http://youtu.be/SGGqO9chRjE
映像を見るとクラブでのシーンで流れていますね、まさにシックスティーズのクラブバンドに
演奏されてそうなサウンド。
二曲目は『I must tell you why』。
『Do you ~』の続編のように似た曲調です。
こちらではハモンド・オルガンがフィーチュアされていてます。
二曲とも演奏のパーソネルがクレジットされていません。
どのバンドが演奏しているのでしょうか。
ご存知の方はどうかご一報を。
なんだか聴いたことのあるような歌声ですが。
映画のほうも観たくなってしまいました。
どうせ眠くなってしまいそうなアンニュイな内容かもしれませんが。
それが良いのです。
とりあえずフランス映画音楽特集は今回はこの辺で。
他にもアレコレ、ア・ラ・モードに買ったのですが、それらはまたの機会に。
お楽しみに。
『Do you want to marry me』《532-408-1》〈Michel Magne〉(0237'')【1967】
ユーミンの「セシルの週末」のルーツがこれだったとは!たしかにベースの音が下がっていくところや、歌詞にmarry meと出てくるとか、惑星直列みたいにすべてがつながった。これだけ癖のある素材を元に、自分のフィルターを通して自分の絵を描けるユーミンはすごい。情報に感謝
by 播磨屋 (2012-12-28 20:11)
>播磨屋さん、こんばんは。
はじめまして。
コメントありがとうございます!
ユーミンは改めていうことでもないですが、やっぱり素晴らしいソングライターですよね。
ベスト盤でも証明されていますが。
今でも現役でクリエイティヴに活躍されていますね。
by 都市色 (2012-12-30 22:48)
今更なコメントですが、演奏はデヴィッド・ギルモアによるものらしいです。ピンクフロイド加入前ですね。
by M1R (2015-12-27 02:02)
>M1Rさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
ピンク・フロイドのギタリストですね。
60年代のブリティッシュロックの名手が参加してたのですね。
by 都市色 (2015-12-27 03:24)