『ROCKIN' IN THE FREE WORLD/ NEIL YOUNG』 [米国ロック/80年代]
お早うございます。
今年一発目のシングル紹介です。
ニール・ヤングで元気に張り切ってまいりましょう。
孤高の“ロックンロール・アンセム”、『ROCKIN' IN THE FREE WORLD』の7インチ。
昨年は何と二枚もアルバムが出ましたね。
どちらもクレイジーホースを率いて。
それが二枚ともかっこいいアルバムで、彼らにしか出来ないサウンドで大いに愛聴しました。
矍鑠たるロケンローラー。
自伝も出ましたね。
未だ読んでませんが。
さて、
このシングルはもう落ち着いて聴いてられません。
楽曲のパワーに体が思わず反応しますね。
赤い血潮が滾ります。
障害物を蹴散らし、弾き飛ばし、ひたすら突進する、強靭な8ビート。
シンプルかつかっこいいイントロのギターリフを鳴らして。
演奏はまさに荒馬なドラムス&ワイヤーズ、クレイジーホース。
無骨でソリッドな音の塊だけをリスナーに迷わず放つニールのおやっさん。
この曲の歌詞は、
1980年代の米国政治界を背景に当時の共和党を皮肉&批判した内容です。
暗喩を巧みに使いながら、レーガン~ブッシュ政権をこき下ろします。
ワイルドだぜぇ。
♪ Keep on Rockin' in the Free World
ニールのおやっさんが歌うと、“keep on”が“生一本(きいっぽん)”に聴こえます。
空耳かしら。
アメリカ国内のコトを歌っていますが、
今の日本にも通じる内容です。
共和党は保守で右派だし、自民党みたいなものですね。
この曲は1989年にリリースされた『FREEDOM』に収録されています。
とても大好きなアルバムで、アコギの引き語りバージョン(ライヴ)と、バンド・サウンド(スタジオ録音)の二種類が入ってます。
シングル盤にはその二種類が両面に配置されていますが、スタジオ版は一分ほど短めにエディットされています。
のちにこの動画にも映っている、マイケル・ムーア監督のドキュメント映画『華氏911』のエンディング・テーマにも選ばれています。
1989年は天安門事件やベルリンの壁崩壊など、“自由と開放”が世界中で叫ばれたような一年でしたが、
まさに当時の空気感と呼応していますね。
日本では元春がやはり時代とリンクした『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』を出したり、
キヨシローさんが『カヴァーズ』事件以降、さらに過激化してタイマーズのアルバムをリリースしてました。
僕が16歳の時でしたから、とても鮮明に覚えています。
そういえば、上記のニール・ヤングのアルバムの中に『SOMEDAY』という曲が入っていて、この曲も大変良いですが、この翌年、元春はアメリカに行ってニール・ヤングと会ったそうですね。
日本ではあまりこういう政党批判をロックンロールに乗せて歌うミュージシャンはみかけません。
キヨシローさんくらいでしたね。
原発についてもキヨシローさんは早かったですね。
少しずつですが、キヨシローさんの意思を継いで活動してるミュージシャンも増えているようです。
先日の選挙の結果は甚だ残念でした。
希望の光を捨てずに進んで行こうと思う2013年初頭です。
Keep on ROCKIN' in the Free World !!
『この世界は俺たちのものだ。
俺たちはこの世界で生きていかなければならないのだから・・・。』(『桐島、部活やめるってよ』)
『ROCKIN' IN THE FREE WORLD』《W 2776》〈Witten by Neil Young〉(03'40'')【1989】
2013-01-05 05:32
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