『世界中に君は一人だけ / Valentine's RADIO / チョコレート魂／吉川 友』

こんばんは。
アイドルソングをバリバリ取り上げちゃいましょう。
今回取り上げるアイドルはこの方。
吉川 友さんです。
きっかです。
二年前に『きっかけはYOU』でデヴューしました。

彼女の6枚目のシングル『世界中に君は一人だけ／Valentine's RADIO／チョコレート魂』、トリプルA面です。
一月の半ばに買ったシングルですが、この時期がちょうど良いのではないかと紹介を遅らせていました。
世はヴァレンタイン。
今年もまるで水を打ったような静けさで、イベントが順調に過ぎようとしています・・・・。

さぁ！張り切って紹介していきましょう・・・・。

まずは『世界中に君は一人だけ』。
チェンバロの優雅な音色に導かれるイントロ。
雲ひとつない青空、昇り始める太陽の様に清廉なメロディ。
健やかなミディアム・バラード。
ストリングスも爽やかに鳴り響きます。
きっかの柔らかで優しい歌を湛えて。
曲を手がけているのは“SmileR”という方。



続いては、『Valentine’s RADIO』。
説明不要なユーミンによる聖ヴァレンタイン・ソング。
名曲ですよねー。
ユーミンの『Delight Slight Light Kiss』というアルバムに入っていた曲だと思います。
僕が高校時代の頃の話。
良く聴いてました。
これはもう誰がカヴァーしても名曲。
ももクロちゃんたちも最近カヴァーしたようですね。
きっか版は、“におP”さんによるアレンジ。
原曲を意識しつつ、打ち込みのアレンジでヴィヴィッドにクリアに構築しています。
仄かに甘く芳しい香水の中を漂っている感じ。
きっかの歌もナチュラルでピッタリ。
良い曲です。



3曲目もとっても素敵なヴァレンタイン・ソング。
『チョコレート魂』。
こちらは何と、あややのカヴァー。
あややが歌っていたとは知りませんでした。
彼女の2009年にリリースされたシングル。
割と最近の曲なんですね。
知らなかったのがもったいない位、良いメロディ。
すみませんでした。
曲を書いたのは山沢大洋さん。
木村カエラさんの『happiness!!!』の作曲者ですね。
どうりで！
80年代のシティ・ポップ風な心地よい胸騒ぎを感じさせるメロディ。
作詞は三浦徳子さん。
バッチリです。
エンディングの
♪　fu fu fu fu....なんて、エポさんの曲みたいにポップ。
アレンジはT-POCKETさん。
こちらも原曲の良さを生かしたサウンド。



3曲とも同じ世界観のPV。
ストーリーになってるようです。
低予算とは云いません。
アンドロイド兼メイドなきっか、可愛いですね。完璧。

それにしても、何でこんな良い曲が売れなかったのだろう。
あややがアイドルというイメージから脱却を図っていたという先入観に囚われて、こんな良い曲を聴き逃していました。
でもベスト盤に入ってないんですよね。

この曲の良さを教えてくれた、きっかとそのスタッフさんに感謝。
あややはきっかの事務所の先輩ですね。
歌手、松浦亜弥の再評価も大切だと思います。

ヴァレンタインにはあまり、縁がないのですが、3曲とも良いですね。
上記の3曲ともアレンジを手がけている方は皆、ボーカロイドを通じて作品を発表されているという共通点があります。
きっかが昨年リリースしたアルバム『ボカリスト？』と同じコンセプトでのシングルリリース。

きっかというと、
最近は、彼女のインタビューが面白いと評判ですね。
高田純次氏を凌ぐテキトーぶり。
その邪気の無さ。
bump.yのインストアイベントへ行く前に別の場所できっかのインストアイベントへ行くことが出来たのですが、
とても面白かったです。
サーヴィス旺盛で場を盛り上げるのが上手くて。
アクシデントが起きても動じない。
自由奔放で無邪気。
クールビューティなルックスとは正反対。

『南波一海のアイドル三十六房』に出演したときも凄かったですね。
ぶっちゃけて暴走しまくってました。


どうでもいいですが、〈両A面〉。
CDというメディアが生まれて30年近くにもなりますが、未だにアナログ（レコード）時代の用語である“A面”という名残の言葉が通用してるのは不思議ですね。
CDというメディアの存亡が問われている時代、またレコードの需要が増えてきているようですね。

〈ついにCDはその理想的なパッケージ（容れ物）を持ち得ないまま終息するメディアとなるのでしょうか〉というtwitterでの漫画家のとり・みきさんのコメントが頭を過ぎりました。
プラケース、紙ジャケ、デジパック、などなど。

話が逸れました。
きっかは現在のアイドルブームの中で、絶対的に希少なソロ歌手。
真野ちゃんが今月、ハロプロを卒業して歌手活動が今後は消極的になるのではと思われますので、
ますますきっかにはドカーンと暴れて欲しいです。
きっかと真野ちゃんはハロプロエッグ時代からの仲良しだそうです。
面白いコンビですね。


『世界中に君は一人だけ』《UPCH-9833》〈作詞・作曲・編曲：SmileR〉（04'55''）【2013】

世界中に君は一人だけ/Valentine’s Radio/チョコレート魂(A)(DVD付)

• アーティスト: 吉川友,SmileR,松任谷由実,三浦徳子,におP,T-POCKET
• 出版社/メーカー: ユニバーサルJ
• 発売日: 2013/01/16
• メディア: CD

ボカリスト?(初回限定盤)(DVD付)

• アーティスト: 三浦徳子,松本隆,つんく,森高千里,小室哲哉,町田紀彦,竹内まりや,及川眠子,有馬三恵子,売野雅勇
• 出版社/メーカー: ユニバーサルJ
• 発売日: 2012/11/07
• メディア: CD

ライブ! ドキュ! きっか!(初回限定盤) [DVD]

• 出版社/メーカー: ユニバーサルJ
• メディア: DVD

コメント 2

吉川友さんを知ったのはつい最近で、アイドルソングクロニクルの表紙の数あるアイドルソングのジャケ写の中で「こんな私でよかったら」が一番目を引いて「この子は誰？」と惹かれるものがありました。見た目からはそんな面白い子というのが想像つかないですねえ。
特に「チョコレート魂」すごくイイじゃないですかぁ！あややがこんな曲歌ってたなんて知らなかった・・きっとバリバリのアイドルだった頃にリリースしてたら絶対に大ヒットしたと思います。素晴らしいです。再発見ですね！
by いとぞう (2013-02-12 19:50) 

＞いとぞうさん、こんばんは。
コメントありがとうございます！
『こんな私でよかったら』のジャケ、良いですよね。
曲も負けじと良いんです。
『チョコレート魂』も名曲ですよね。
歌詞も素敵だし。
また歌手活動を再開して欲しいですよね。
by 都市色 (2013-02-13 01:24)