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『Tricera EP/Bellring少女ハート』 [邦楽女性アイドル10年代]

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こんばんは。
アイドルポップスをサクサク紹介しています。
今夜取り上げますのは、Bellring少女ハート。
通称、ベルハー。

昨年の春にデヴューしたインディーズの5人組アイドルグループ。
巷のアイドルファンの間で密かに話題になっているという。
このグループを知ったのも『アイドル伝説』でして。
ベルハー自体は出演していなかったのですが、司会者陣による“アイドルソングを語る”トークコーナーにて、南波一海氏が最近のおススメとして紹介していたのがベルハーでした。
彼女たちの音楽はサイケだったりプログレっぽかったり、GSっぽくてカッコよかったのです。
このグループも『アイドルソング・クロニクル』で紹介されています。

そんな彼女たちの昨年12月に出た3rdシングル『Tricera EP』。
アイドルポップスって今や、何でもありなんですが、
ジャケットからして何だかアブノーマルな感じが漂っています。

まずは一曲目の『サーカス&恋愛相談』。
タイトルに“サーカス”というフレーズがありますが、子供たちに夢を売るような明るく楽しいムードではなく、“見世物小屋”って感じのアングラサイケでデカダンなロック。
白昼夢をいざなう様な哀愁のオルガンの音色に吸い込まれるようなイントロから急展開のマリンバの連打。
そしてマイナー調のメロディが疾走。
ネオGSのファントムギフトとかWOWOWヒッピーズを思い出させますね。
畳み掛けるような演奏もカッコいい。
ベルハーの少女たちは儚く拙い声を合わせ、激しい曲調にしがみつくように歌います。
プログレっぽいエンディングに少女の金切り声が炸裂。
歌詞に出てくる“ノーマ・ジーン”とはマリリン・モンローの本名ですが、バンドでもそういう名前のがあったような。
この曲を作曲している田中紘治氏はベルハーのプロデューサーでアートディレクションも務めています。

カップリングは『D.S.P~だいすぴッ~』。
こちらエモーショナルなマイナーメロディと行き場のないティーンエイジャーの想いをぶつけた歌詞ですが、ストレーでヘヴィなロックサウンドで歌われています。
エッヂの効いたエレキギターの音色、ベースラインのグルーヴ、重さがカッコいいです。
本格的な演奏、バランスのよいミックス。
正調のダイナミックなロックとデリケートな少女たちの歌声。
『Bellring少女ハート』というユニークな造語のグループ名に不思議とジャストに嵌った音楽性。
デヴューしてまだ一年目。
その若さや未熟さ、未完成なところも魅力ですが、
自由でクレイジーな音楽性に少女たちがどう立ち向かうか、これからの成長が楽しみです。
2013年アイドル界のダークホース。

彼女たちのシングルはライヴ会場やオフィシャルサイトからの通販で入手できます。
タワーレコードでもたまに在庫があります。

関東を中心としてライヴハウスで活動中の彼女たちの活躍をなかなか関西で見る機会がないのですが、一月に大阪へライヴへ来てくれたのですが、チケットを取ったのにも関わらず、どうしても都合が悪いことがあって参加できませんでした。
そのライヴはespeciaやいずこねこも出演していたので甚だ残念でした。
また近いうちに関西へもライヴへ来て欲しいです。


『サーカス&恋愛相談』《CP-003》〈作詞:空五倍子/作曲:田中紘治/編曲:宇田隆志〉(05'14'')【2012】

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