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『この街/℃-ute』 [ハロプロ]

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こんばんは。
アイドルのシングルをドカドカ紹介しております。
いつまで続くのでしょう。
またまたハロプロのシングル紹介が回ってきました。
ハイ、℃-uteですね。

彼女たちの通算20枚目のシングル『この街』。
この曲は事務所の先輩、森高千里さんのカヴァーです。

原曲はアップテンポでしたが、℃-uteバージョンはバラード仕立て。
アレンジは平田祥一郎氏、
ダンサブルなサウンドだけじゃなく、こうしたしっとりミディアム系でもアレンジャーとしての才能が発揮されています。
繊細で流麗なサウンド。
オープニングの混声のコーラスから引き込まれます。
リードギターの泣きのフレーズ。
端正でスローなR&B風のトラックをバックに、5人は森高さん自作の歌詞を噛み締めるように歌います。
歌唱力にも定評のある彼女たち、じっくり聴かせます。
君は自転車、私は電車で帰宅』での成果がこの曲で活かされています。

♪ 街のはずれの駅で

と歌い出す愛理さんの寂しさを滲ませた声色、移り変わっていく街並みを巧みに表現していますね。

2番のサビの直前、

♪ みんな消えてゆく 空に浮かぶ白い雲のように

での岡井ちゃんの歌声と言葉に心が締め付けられます。

曲を聴いて、故郷を思い出す人もいるでしょうし、
東日本大震災で、多くの失った街や自然の原風景を思い出す方もいるでしょう。
ひとそれぞれに住んでいる町、街、まち。
その温もり。
当たり前のように存在していたものが、いつの間にか消えてなくなってしまう・・・。

間奏のセリフも今回変わっています。
森高バージョンが個人の思い出を語るように方言が使われているのに対し、℃-ute版は幼馴染の友人たち同志が故郷の街の思い出を語り合うようなニュアンスですね。
岡井ちゃんの“あのころは大盛り食べてたっけ”の言い方が可愛くって。
歌詞も一箇所だけ変更されています。

バラードで歌われるのでアップテンポのオリジナルバージョンよりも叙情的で歌詞の意味が溢れ出して来て、ホロッとしそうになります。喪失感と希望の歌。
良い曲ですね。



それからカップリング。
カップリングも初回盤、通常盤で異なりますが、すべて森高千里作品で統一されています。
初回盤AとBには『雨』。
多くのミュージシャンにこれまでカヴァーされている名曲を矢島舞美さんがソロで歌っています。
ハロプロファンの間で“雨女”という異名をとるほどの舞美さん、だからと言うわけではないと思いますが。
恋人たちの別れを包む雨。
バラードに乗せて、しっとりと切なく歌のヒロインを演じます。
懐かしくて温かいメロディ。
板垣祐介氏のアレンジも原曲に近い演奏。



神々しい舞美さんのアップ。
美しすぎてまともに見られません。
先週誕生日でしたね。
おめでとうございます!
なっきぃ、まいまいもハッピーバースデー!

続いて初回盤CとDには『ハエ男』。
森高さんが作詞のみならず、作曲も手がけています。
シンプルな歌詞とメロディ。
ロックンロール。
℃-uteバージョンもコミカルな原曲のイメージ通りにポップにダンサブルに仕上げています。
アレンジは藤澤慶昌氏。

それから通常盤には『この街』の《DANCE GROOVE Ver.》が収録されています。
アレンジは平田氏で、オリジナルヴァージョンを基調に、テクノポップ風に仕上げてます。
間奏の5人のセリフもやや早口です。

あらためて、森高さんの音楽について考えてしまいました。
ハロプロと森高さん。
確か去年の夏のハロプロのコンサートで、森高さんに敬意を表して『私がオバさんになっても』をモベキマス全員で歌っていました。
あらためて良い曲だなぁ、と思いました。
そしてきっかも去年のアルバムでこの曲をカヴァーしました。

『非実力派宣言』と、あえてビジュアルの美しさを押し出しておきながら、
洋楽かぶれな世のJ-POPミュージシャンとは一線を画するユニークなコンセプトや自作詞をミックスさせた音楽性で90年代を駆け抜けました。
森高さんの等身大の飾らない言葉。
彼女自身の言葉で綴ったメッセージは、当時流行のお洒落で、体裁の整ったクリシェに溢れた売れセンの歌詞とは異なる、強さと輝きを放っていました。そして今でも。
そこがリアルで本当のロックンロールだったのです。
かっこ悪いことはなんてかっこいいんだろう。
だからあれだけ大衆の支持を得て、昨年出たシングル集もヒットしたのですね。
そして今年久しぶりにコンサート活動を再開。
オバさんになった森高さん、楽しみです。

そして℃-ute。
どうにも止まらない勢いを感じます。
人気も急上昇。
ファンやメディアからの視線も熱い。
同性のファンも増えているとのコト。
先日、冬のツアーの追加公演となるファイナルをライブヴューイングで観てきました。
複数のカメラを多用して、渋谷公会堂からの熱気を生中継。
大スクリーンから映し出される女神たちの歌とダンスを堪能しました。

早くも春からの単独ツアーも決定していますが、
彼女たちのパフォーマンス、そして彼女たちに対するファンの需要を受け入れるには市民ホールクラスでは不十分であることは明らか。
より広いキャパシティを有するライヴスペースの確保が急務であります。


『この街(初回生産限定盤A)』《EPCE5932~3》〈作詞:森高千里/セリフアレンジ:つんく/作曲:斉藤秀夫/編曲:平田祥一郎〉(05'13'')【2013】


この街(初回生産限定盤A)(DVD付)

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  • アーティスト: ℃-ute,森高千里,平田祥一郎,板垣祐介
  • 出版社/メーカー: ZETIMA
  • 発売日: 2013/02/06
  • メディア: CD



この街(初回生産限定盤B)

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  • アーティスト: ℃-ute,森高千里,平田祥一郎,板垣祐介
  • 出版社/メーカー: ZETIMA
  • 発売日: 2013/02/06
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この街(初回生産限定盤C)(DVD付)

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  • アーティスト: ℃-ute,森高千里,平田祥一郎,藤澤慶昌
  • 出版社/メーカー: ZETIMA
  • 発売日: 2013/02/06
  • メディア: CD



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コメント 4

いとぞう

僕もこのカヴァーを聴いた時「君は自転車 私は電車で帰宅」を思い出しました。森高さんの名曲でありながら、℃-uteの名曲の良さも受け継がれているのが良いですね。
森高さんといえば最近、「渡良瀬橋」の歌詞に出てくる八雲神社が全焼してしまったという悲しいニュースもありましたね・・森高さんの音楽は大好きで、同い年でもあるので思い入れが強いです。全然「オバさん」になってないのも素敵です。
by いとぞう (2013-02-13 18:29) 

都市色

>いとぞうさん、こんにちは。
コメントありがとうございます!
神社が火事になったニュース、残念でしたね。。。。
悲しい。
森高さんは音楽通にも音楽に詳しくない人にも評価が高いですね。
CMとかに出てますが、アラフォーなのにオバさんじゃないですよね!
ビックリです。

by 都市色 (2013-02-15 16:03) 

ノリ

森高さんは音楽的にも事務所的にも娘。の偉大なご先祖様ですね。
「この街」は今の視点で聴くと、以前とはまた違った印象を受けます。
℃-uteは今メンバーそれぞれが充実してて面白いですね。
しかし舞美の「雨」には笑いました。
真野ちゃんにも是非唄って頂きたいものです。
by ノリ (2013-02-15 23:58) 

都市色

>ノリさん、こんにちは。
コメントありがとうございます!
舞美さんも真野ちゃんも洒落にならないくらい降りますからね。
『この街』を歌うという企画が決まった段階で、舞美さんには『雨』を!って即座に決まった気がしますね。
でもこの間、「今年に入ってからはそんなに降ってない」って言ってました。
どうでしょうね。
by 都市色 (2013-02-16 11:21) 

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