『I RECALL / Andre Solomko』 [AOR]
こんばんは。
今夜も洋楽の7インチをご紹介。
アンドレ・ソロンコさん。
フィンランドはヘルシンキのサキソフォン奏者で、Vinyl Jamというバンドで活動しているのですが、昨年秋にリリースされた彼のソロアルバム『OU ES-TU MAINTENANT ?』がAORファンの話題です。
ジャジーでライトメロウなサウンドが実に70年代的。
北欧のジャズやポップミュージックが注目されている昨今、超ど真ン中なAOR。
先行シングルはフランスのFavoriteというレーベルから。
土曜日の夜にお誂え向きな7インチをどうぞ。
タイトルは『I RECALL』。
夜の帳に忍び寄る、やるせなきフェンダー・ローズの音色。
ストリングス・シンセの甘いきらめき。
ドラマティックこの上ないイントロ。
ヴォーカルはLa Say という男性が担当していますが、ファルセットの繊細な響きが男の弱みを滲ませています。
メランコリーなメロディの揺らぎ、センチメンタル気味なハートをグッと締め付けます。
間奏のダンディなソプラノ・サックスのブロウ。
さらに、フェンダーローズ、フルートのリリカルなソロが慕情の陰影を深くします。
AORの威力を最大限に発揮。
これでもか、これでもかと、胸を疼かせます。
せつなすぎます。
B面は同曲のインストバージョンですが、カラオケではありません。
あらためてインストゥルメンタル向けの演奏として再録音したものですが、オリジナルバージョンと比較的同じ演奏。
ジャズ・テイストのアーバンなサウンド。
アンドレ氏が吹くサックスとストリングス(ヴィオラ)がリードを取っています。
双方の音が似ているので少し紛らわしいですが、
LAMPの染谷大陽さんがブログで指摘されているように、ストリングスの奏で方に少し違和感を感じます。淡白でスウィングしていないというのでしょうか。
それ以外は完璧。
70年代のジャズやフュージョンを思わせるようなメロウな空気感で、心地よいというか、自然というか。
僕が生まれた時代の音楽だからかな、とも思ったりします。
話は変わって、
現在洋楽の7インチなんて云ったら、殆ど輸入盤なんですよね。
ビートルズのデヴューシングルがちょっと前にドーナツ盤で国内盤で出たくらい。
洋楽CDシングルも国内盤はリリースされていないですから。
たいてい輸入盤の7インチも店頭では買いません。
というか、タワレコとかHMVでも殆ど売ってないですね。
もっぱら通販です。
海外と取引しているのも同然?
しかし、
今回の7インチは久しぶりに店頭で買いました。
神戸は元町の素敵なセレクトショップ、disques dessineeさん。
以前から通販でお世話になっていましたが、1月始めに初めてお店へ行きました。
快適なリスニングライフをプレゼンテーションする店に相応しい素敵なインテリアでした。
おしゃれすぎて少し戸惑っちゃいましたが。
これからもお世話になります。
以上、『都市色のメロウな夜』でした。
『I RECALL』《FVR051》〈Written by Andre Solomko & John Hammink / Arranged by Andre Solomko 〉(04'10'')【2011】
アンドレ・ソロンコさん、いいですね〜。
夜の音楽って感じがします。
神戸のdisques dessineeは行きたいお店の一つです。
ライブでおしゃれな店主さんをお見かけする機会が何度かあって、
その姿通りの素敵な店内なのですね。
by ねこま (2013-02-27 12:32)
>ねこまさん、こんばんは。
コメントありがとう御座います!
ねこまさんも気に入りそうな良い曲ですよね。
ディスク・デシネの薦める音楽なら、まずハズレは無いですね!
店主さんをお見かけしたことがあるのですか?
あ、マテオ・ストーンの来日のときですね。
さすがです。
僕はまだお見かけしたコトは無いのですが。
スマートな方なのでしょうね。
by 都市色 (2013-02-28 23:25)