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『foam of the daze /mori wa ikiteiru』 [邦楽ロック10年代]

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こんばんは。
もう1枚、CD-R音源。
ヒックスヴィルに続いては、“mori wa ikiteiru”というバンド。
インディーズで活動中の6人組の処女音源CD-R。

これは一月の終わりにmona recordの通販で買いました。
ほとんどこのバンドについては知らないことが多いですが、若い世代によるバンド。
60~70年代のフォーク、ブルース、カントリー、ソフトロックからの音楽背景を感じさせて、ロッテンハッツを思い出しました。

1曲目、『Intro』はピアノ、ハモンドオルガンをフィーチュアしたインスト曲。
澄んだピアノの音色に導かれ、エレキギターとオルガンがサイケにフレーズを奏でると、ベース、ドラム、ギター、鍵盤、パーカッション、フルートが一体となってリズムを刻みだし、演奏は軽やかに疾走していきます。
颯爽とした演奏の中にサイケやラテン、ソフトロック、など様々な要素が垣間見られ、このバンドの一筋縄ではいかない研ぎ澄まされたセンスが伝わります。
鍵盤を演奏しているのはゲストのGarth Takedaなる人物です。
曲もTakeda氏とバンドの共作。

2曲目は、『Foam of the Daze(日々の泡)』。
カントリー風味のフォークソング。
バンドの繊細で瑞々しい演奏が素晴らしいです。
楽曲の端々にザ・バンド~はっぴいえんどの影響が見え隠れするのですが、それが実に潔く感じます。
清澄なサウンド、正調な音楽志向。
ルーツとなる音楽が血肉化されたアンサンブル。
音楽の歴史が線で繋がっているというか。

上記のバンドについてはmori wa ikiteiruのギタリストであり、中心人物の岡田拓郎氏によるライナーノーツでも触れられています。
彼はまだ21歳というから、驚きです。
老成していますね。
更にライナーノーツによれば、今回のシングルはアナログ盤だと、10インチの45回転という設定だそうです。
2曲目は岡田氏によるオリジナルソングでした。

A面はここまで。

盤をひっくり返すと想定して、
B面はレコード針とホコリの摩擦から発生するノイズが聞こえて始まります。

3曲目『Bringing it all back home(帰り道)』。
タイトルからしてフォークロックの名曲を思い出させますが、
名前負けしない味わい深いカントリーフォークが聴けます。
ゆったりとしたミディアムのグルーヴの温かみ。
曇り空のような朴訥としたメロディの心地よさ。
ヴォーカルの竹川悟史氏は少し渋みと素朴なフィーリングのある歌で、こういういなたい音楽にぴったりなシンガー。星野源さんに少し似ていますね。
この曲は岡田、竹川両氏の共作。

ウッドストックの風景が目に浮かんできそう。



この曲が終わり、再びレコードのノイズ音が聴こえた後、

ジャケットには3曲のみにしかクレジットされていませんが、
シークレットトラックに続きます。

ジョン・レノンが気ままに弾き語りしているようなシンプルなフォークソング。
曲名は判りません。
ヴォーカルは竹川氏では無いようです。
ギターなので岡田氏が弾きながら歌っているのかもしれません。

とても充実したシングルなので、ライヴも機会があれば、観てみたいと思います。
お若いのに良いセンスしています。
生まれる遥か昔の音楽への好奇心の深さ。

ホント、いまインディーズの日本のロックシーンは面白いですね。
アイドルに負けていません。
海外にも負けない充実さ。


『foam of the daze』《品番なし》〈作詞作曲:岡田拓郎〉(03'28'')【2013】

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