『いつか王子様が／加藤紀子』

こんばんは。
あややのお次は、
加藤紀子さんのシングルを。
彼女もアップフロント・エージェンシー所属なのですが、ピチカート関連にカテゴライズさせてください。
過去にハロコンの司会もされてましたのでハロプロとも縁が深いのですけど・・・。
加藤紀子さんとは同年輩で、彼女の出身地三重県鈴鹿市の近くに住んでいたこともあるブログ更新者です。

2000年2月にリリースしたシングル、『いつか王子様が』。
ピッタリなタイトル。
王子様というのがDJの川辺ヒロシ氏fromTOKYO NO.1 SOUL SET ではありませんか。
凄いですね。
おめでとうございます。

この曲を手がけているのが前回に続き小西さんです！

ブレイクビーツ使いの可愛らしいイントロ。
ピチカートのフレーズも弾けて。
いかにも小西さんらしい、浮遊感のある鼻歌のようなメロディ。
突然サビで盛り上がるメロディ。
キッズコーラスやブラスも勢いつけます。
サックスは菊地成孔さん、トロンボーンはエリック宮城さん。
コンピュータープログラミングは福富幸宏さん。
ドリーミィなポケットシンフォニー。



前回のあややの『ね～え？』をご存知の方はこの曲を聴いてアレ？
とお思いになるはず。
エンディングが同じ。
最後、〝Yeahh !!!〟という男性らしき叫び声で終わりますね。
『いつか王子様』ではこの叫び声が終始アクセントとして使用されてます。
恐らく、アル・クーパーが率いてた頃のBlood Sweat & Tears の名盤1st『Child is father to the man』のオーヴァーチュアとアンダーチュアで聞こえる叫び声からサンプリングしていると思うのですが、いかがでしょうか。

カップリングはフランス・ギャルでお馴染み『Les coeur qui jazze （ジャズる心）』。
フランス語バージョン（French / hot mix version）と日本語バージョン（Japanise / Cool mix version）の２種類が収録されています。
編曲を手がけるのは岡本みどりさん。“Mint Lee”さんです。CM音楽家・アレンジャーとして大変才能のある方。生楽器主体のスリリングな演奏、原曲に負けないくらい華麗で瀟洒なアレンジです。
2タイプとも微妙にアレンジが変わっていて、聴き比べるのも面白いです。
コンピュータープログラミングにゲイリー芦屋さん、パーカッションは浜口茂外也さん、スキャットは伊集加代子さん、この曲でも菊地成孔さんがサックスで参加しています。

90年代、加藤紀子さんは歌手活動も活発で、
このシングルを出した前年に出したアルバムにはフレンチポップスがお好きということもあり、カジヒデキ、FPM、ニール＆イライザ、宮川 弾、高浪敬太郎諸氏を作家陣として迎えた、渋谷系な内容でした。
彼女のファンが必ずしも渋谷系ファンだったかどうかは判りません。
この頃には渋谷系ブームも下火で。
今はまた渋谷系というタームがメディアによく目に付きますね。
久しぶりに聴きなおしてみましょうか。

今回のシングルで小西さんがハロプロ／アップフロントと関係を築いた可能性は高いですね。
あややのシングルへの布石と言う意味でも大きな価値があります。

『いつか王子様が』《EPCE-5040》〈作詞・作曲・編曲：小西康陽〉（03'45''）【2000】

la fraIse(ラ・フレイズ)

• アーティスト: 加藤紀子,加藤紀子,加地秀基,中村小太郎,渡辺貞夫,堀江博久,羽毛田丈史,田中知之,高浪敬太郎,宮川弾,LILICUB
• 出版社/メーカー: ZETIMA
• 発売日: 1999/05/21
• メディア: CD

タグ：渋谷系

コメント 2

以前、都市色さんからいただいたＭＤにもこの曲入ってましたね～。もう聴いた瞬間に分かる小西ワールドですよね。小西さんプロデュースのアイドルポップスにハズレなし、という感じ。たしかにエンディングが「ね～え？」と同じですね。
加藤紀子さん、最近はどうしてるのかな？と思ったら、川辺ヒロシさんと結婚されたんですかぁ。知らなかったので驚きました。
by いとぞう (2013-03-14 20:01) 

＞いとぞうさん、こんにちは。
コメントありがとうございます！
そういえば、以前にこの曲紹介しましたね。
小西さんのこういうポップな可愛い曲をまた最近のアイドルの声で聴いてみたいですよね。


by 都市色 (2013-03-15 13:13)