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『ボーイフレンド /井上睦都実』 [渋谷系]

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こんばんは。
“ヴィブラフォン”いうキーワードで思い出したシングルを。
井上睦都実さんのデビューシングル『ボーイフレンド 』(1992)。

正確には、このシングルのクレジットは“井上睦都実 avec Tokyo's Coolest Combo”となっています。
その“Tokyo's Coolest Combo”というバンドを率いていたのが、小西康陽さんでした。
〈東京一、クールなコンボ〉。
ピチカートファイヴを結成する以前にバンドのキャッチフレーズとして考えていたネーミングだったそうです。
小西さんの夢を具現化したバンドと言えるかも。

この楽団はヴィブラフォンの音色を特徴としています。
ヴィブラフォン奏者は金山 功さん。
有名なティンパニ奏者でもあります。
大滝さんのアルバムに参加されたり。
ヴィブラフォンの心地よいサウンドを追求した楽団。
この年、3枚のイージーリスニング風のアルバムをリリースしています。
Tokyo's Coolest Comboというか小西さんが睦都実さんのサポートをするようになった経緯ですが、
恐らく睦都実さんの担当ディレクターだった河合マイケル(a.k.aユンケル鼻血)氏はソニー時代のピチカートの担当ディレクターでもあったコトが大きいと思います。

そんな訳で、井上睦都実さんのシングル。
ボーイフレンド 』。
イントロからヴィブラフォンの音色が響き渡ります。
シャッフルビートの爽やかな楽曲。
作曲は片岡嗣実さん、現在は主に劇判やCMソングやアニソンの作曲家として活躍されています。
作詞は睦都実さん、アレンジは小西さん。
アンプラグドのアンサンブルによるこざっぱりとした演奏。
洗いざらしのシャツやジーンズのようなシンプルで明快なメロディライン。
睦都実さんのクセのない澄んだ歌声も素敵です。
アコースティックなサウンドに淡い水彩画の様な色彩を落とすヴィブラフォン。
心の奥深くにまで響くような。




カップリングは『東京タワー 』。
作曲と編曲は田島貴男さんが担当しています。
田島さんの起用もピチカート繋がり。
軽やかにスウィングするポップナンバー。
河合大介さんによるハモンドオルガンがグルーヴィ。
この曲でも勿論、金山氏のヴィブラフォンは快音を響かせてます。
間奏の素晴らしいソロに注目。
作詞は同じく睦都実さん。
都市の日常生活の中で起こるありふれた出来事を細やかにスケッチするのが上手いと思います。



演奏時間は(03'53'')と表記されています。これも惜しい!
どーでもいいことですが。

上記の2曲を含めた睦都実さんのファーストアルバム『恋は水色 』も、
Tokyo's Coolest Comboがサポートしています。
当時、とても良く聴きました。
ビデオジャムというテレビ番組やラジオ番組を担当していたこともあり、チェックしてました。
飾らない気さくな性格が素敵でした。
ナチュラルな歌声同様に。

睦都実さんは後に作詞家としても活躍。
現在は“睦(むつみ)”という名前で活動されています。

ボーイフレンド 』《SRDL 3548》〈作詞:井上睦都実/作曲:片岡嗣実/編曲:小西康陽〉(04'04'')【1992】

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