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『Welcome ! ガラット ~ガラットのテーマ~/村田有美』 [アニメソング]

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こんばんは。
前回、大河原系アニソン特集、まだまだ続くよ!

とかなんとか書いといて、
取りあえず、これでお終いです。
テレビ番組でよくあるパターンを踏襲してみました。
お粗末。

最後はこのロボット、『超力ロボ ガラット 』。
1984年に製作された日本サンライズ作品。
前年に放映された『銀河漂流 バイファム』のスタッフで作られたアニメ。
SF版15少年漂流記的な内容から、ガラッとイメージチェンジ。
涙なし、ひたすらコメディに徹したストーリィ。
バイファムが好きだったので、これも当時よく観ていました。

丁度この時期はSDガンダムやチョロQダグラムとか、
低年齢層に向けた、コミカルにディフォルメされた作品が出始めた頃でもありました。

とにかく、この作品はユニークで。
登場人物がユーモラスで、特に脇役キャラは変な人ばかりでした。
どすこい姉妹を筆頭に、トドやラッコ、尻口くんなどなど。
かの榊原良子さんがどすこい姉妹の声を当てさせる英断もすごいですね。
個人的には尻口くんがツボでした。
ただ口元がおしりなんです。
キャラクターデザイン担当の芦田豊雄さんが同時期に手掛けていた『Dr.スランプ アラレちゃん』に通じる感じですね。
作品のムードとしても騒がしくて明るい80年代中期って感じがします。
もちろん、勧善懲悪な内容ではあります。

さて、主役ロボは主人公、マイケルの通学用ロボのジャンブー。
二頭身のかわいいロボットですが、宇宙から来襲する敵に戦うときに、巨大化します。
このロボットは膨張超合金という特殊な金属から出来ているという設定で。
ジャンブー・クルットという状態に変化。
そしてクルットが逆さになってさらに変形してスーパーロボット風なメカに変身。
これがジャンブー・ガラット。
そしてマイケルのガールフレンド、パティの通学用ロボであるパティーグ、
さらに、カミルという青年の雑用ロボ、カミーグも同様にクルット、そしてガラットに変形します。
この三体はともにキウイ博士というマッドサイエンティストによって発明されました。

ロボット自体が知能を持っていて喋ったりするのですが、
変形するときに、叫ぶ言葉が面白かったです。
やらいでか~!
みなぎる~!
ほとばしる~!
いきりたつ~!
とか、風変わりな昔の言葉はガラットで知りました。

ユーモラスで可愛いメカから、かっこいいロボットへ変形するという点では大河原邦男氏のタツノコプロで手掛けたタイムボカンシリーズを髣髴させますね。

さて。
音楽を手掛けたのは笹路 正徳氏。
ユニコーンやプリンセスプリンセスのプロデューサーとしても有名ですね。
キーボードプレイヤーとしても活躍するミュージシャン。

オープニングテーマは『Welcome ! ガラット ~ガラットのテーマ~ 』。
ニューウェイヴ、テクノポップなサウンド。
シンセサイザーのギミック溢れる音作りが面白いです。
デジタルサウンドのマシーンらしさ。
メロディもシンプルで判り易い。

イタリアの音楽家ロベルト・カッチャパーリアが作った『Ann Steel Album 』のような、シンセサイザーポップ。
少し毛並みは違いますが。



エンディングは
しっとりとメロウなシティポップス風『不思議なトワイライト ~パティのLOVE SONG~』。
こちらも笹路さんによる作曲・編曲。
作詞は麻生圭子さん。
繊細でスウィートなメロディが魅力的です。



オープニング、エンディングを担当した村田有美さんについて不勉強でこれまでは何も知らなかったのですが、
今回調べてみたら、笹路さんが土方隆之、清水靖晃諸氏らと’80年代に活動していたスーパーバンド“マライア ”のヴォーカリストとして参加したり、マライアのメンバーたちが関わってソロアルバムを数枚残しています。
フュージョンやクロスオーヴァー界では知る人ぞ知る凄い方のようです。
村田さんの他の作品を聴いてみると、ガラットのテーマソングのような可愛らしい歌い方ではなく、もっとパワフルな歌唱でした。
勉強になります。

話をガラットに戻して。
これまでの日本サンライズ系アニメに無かった、実験精神に富み、遊び心に溢れた作品でしたが、バイファムほどの人気を得ることが出来ず、2クールで終了しました。
やはりお涙頂戴モノよりコメディのほうが難しいですね。
ああいう自由なパロディ作品は少し早すぎたきらいがあります。
でもこの手法はのちのヒット作『魔神英雄伝ワタル』や『魔動王グランゾード』などで活かされていますね。どちらも芦田さんがキャラデザインを担当。
グランゾードでは大河原氏がメカデザインを担当しました。

そして、
このアニメが今も語り継がれている要因の一つに、
歌手の中川勝彦さんが声優で出演している、ということがあります。
主役のマイケル役で。
ご存知の方も多いでしょうけど、中川翔子さんのお父上。
夭折の美形シンガーというだけでもドラマティックですが、日本サンライズのアニメにも声優としても関わっていました。
ガラットの放送が終了した1985年4月の翌月に生まれたしょこたん。
放送期間中には、すでにお母さんのお腹にいたって事ですよね。
現在、歌手として声優としても大活躍。
数奇な因縁、少し大袈裟かな。

だからしょこたんにはガラットのテーマソングをいつの日か、サラッとカヴァーして頂きたいです。
彼女はガラットというアニメに対し、どのような感慨を抱いているのか気になるところです。
余計なお世話か。

という訳で、大河原デザインのロボットアニメをお届けしてまいりましたが、
まだ他にも取り上げたい作品はあるので、それらはまたの機械に!


Welcome ! ガラット ~ガラットのテーマ~』《KV-3060》〈作詞:麻生圭子/作曲・編曲:笹路正徳〉(03'39'')【1984】


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