『ホタテのロックン・ロール/安岡力也』 [邦楽ロック/80年代]
ハイ、こんばんは。
日付が変わりまして、6月18日。
今日は何の日?
フッフ~♪
ハイ、そこのタモリ倶楽部Tシャツのあなた!
そうです、ポール・マッカートニーの誕生日です。
おめでとう、ポール!
ウイングス・オーヴァー・アメリカDX版凄いですね!!
買いました!
サイコー !
あ、でも、それだけじゃない!
ハイ、そこの省エネルックのお父さん!
おにぎりの日?
そう!
それもそうだけど、それだけじゃない!
じゃぁ・・、ハイ、そこのあぜ道カットのキミ!
正解!
ご名答!!
六月十八日は“帆立(ホタテ)の日”です。
帆立の有名な産地、陸奥(六つ)、そしてホタテの“ホ”という字を分解すると“十八”になるからだそうです。
しかも六月は陸奥湾でのホタテの出荷の最盛期。
という訳で、
ホタテを、ナメるなよ~!
“オレたちひょうきん族”から生まれた人気者・ホタテマンの唯一のシングル。
『ホタテのロックン・ロール 』。
祝・リリース30周年!
安岡力也さんを知ったのは勿論ホタテマンがきっかけでした。
実に強面な印象が強かったです。
暴力団の用心棒としての職歴もあったそうでリアルですね。
そんな方がホタテの着ぐるみを着ているというインパクト。
“ゆるキャラ”に逆行する、無愛想でふてぶてしいキャラ。
たけしさんやさんまさん達と大人げなく追いかけっこしている様が面白かったです。
これはコミックソングでもなければ、ノヴェルティソングでもなく、
正真正銘のRock & Rollに間違いありません。
ATLANTIC(レーベル)の海で採れたイキのいいロックンロールについておいで!
力也さんがグループサウンズのシャープホークスのメンバーだったことは大人になってから知りましたが、
堂に入ったワイルドでドスの利いたヴォーカルスタイル。
大ぶりで肉厚な天然モノの貝柱と云った感じですね(意味不明)。
ホタテマンの両手から垂れ下がっているフリンジはやはりエルヴィス・オン・ステージを意識しているのでしょうか。
なるほど、力也さんのゴージャスでダンディな雰囲気、エルヴィスに通じていますね。
プロデュースを担当しているのは内田裕也さん。
元々この曲は70年代初頭に放映されていた子供番組『まんがジョッキー 』のテーマソング『マンジョキ・ロックンロール 』の歌詞を替えたもの。
オリジナル版を歌っているのも裕也さん。
チャック・ベリースタイルのR&R。
シンプルでコンパクトなロックンロールで実にCOOL!
作曲家、加瀬邦彦さんのイイ仕事。
1974年に、“内田裕也と1815ロックンロールバンド”名義でシングルとしてもリリースされました。
兄貴直々にプロデュースを買って出てのリメイク。
シェケナベイベー!
オリジナルの歌詞を引き継いでいるところもあります。
ナンセンスな勢いが漲っています。
理由(意味)なき反抗のロックンロール。
キュン!キュン!キュン!
演奏が実にHOTで気合が入っています。
アレンジはSQUAT。
小室哲哉さんが実はアレンジをしていると、ネットでよく語られていますね。
本当でしょうか。
SQUATという覆面バンドのメンバーだったのかも。
小室さんの音楽スタイルとは水と油のように異なる気がしますし。
まぁ、アマチュア時代なのでお仕事として参加しているのかもしれませんが、そのやっつけ具合が功を奏しているのかもしれません。
コーラスはホタテ振興会、身内少年少女合唱団。
チビッコたちの無邪気で無造作な歌声も理由なき反抗的で良いです。
今聴きなおしても全然古く感じません。
上記の動画をよく見ると、
力也さんが黒の革ジャンの下に着ているTシャツ、
胸元からお腹にかけてに大きく映っているのは黄色いホタテなのでしょうか。
ということは、ヴェルヴェットアンダーグラウンドのあのバナナをイメージしてるのでしょう。
う~ん、とことんロックンロールですなぁ。
烏賊酢是!
この時期の『ひょうきん族』から生まれた音楽は結構冴えてましたね。
『うなずきマーチ』や『ラブユー貧乏 』などなど。
B面は『怒りの天使 』。
こちらは阿木燿子さんと宇崎竜童さんのコンビによるオリジナル。
シリアスでドラマティックなミディアムテンポのロックバラード。
唸るような力也さんの堂々たる歌いっぷりに痺れます。
サビでカンツォーネのようなフレーズが飛び出すのは力也さんがイタリア人マフィアの血を引いているからでしょうか。
じつに情熱的でソウルフル。
確かな歌唱力を遺憾なく発揮しています。
シャープホークスのヴォーカリストは伊達じゃありません。
こちらも聴きどころ十分。
このシングルでしか聴けないでしょうね。
軽快なロックンロール、そして重厚なバラードの二枚刃。
硬く大きな二枚の貝殻の内側には熱いロックン・ローラーの魂が宿っているのでした。
力也さんのシンガーとしての魅力がバクハツ。
去る二ヵ月前の四月八日で一周忌を迎えました。
奇しくも命日の次の日はこのシングルの発売日なのでした。
ROCK & ROLL IN SCALLOP FOREVER !!!
『ホタテのロックン・ロール』《K-1522》〈作詞:城 悠輔、横澤 彪、内田裕也/作曲:加瀬邦彦/編曲:SQUAT〉(02'29'')【1983】
懐かしいですね。このボーカルスタイル、まさに和製プレスリーだ。
でも何故に「ホタテ」だったのでしょうね?力也さんは元・キックボクサーでもありましたね。恐いですね~(笑)
それにしても「ひょうきん族」はエンディングテーマといい、企画モノといい、実に素敵な音楽を届けてくれましたよね。
by いとぞう (2013-06-18 18:49)
>いとぞうさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
力也さんがホタテマンになった経緯ですが、
ウィキペディアによると、タケちゃんマンのコーナーにて、力也さんが「ホラ貝」を「ホタテ貝」と言い間違えたコトが発端だったそうです。
ハプニングを逆手にとってお笑いに持っていくあの当時の番組の勢いを感じさせるエピソードですね。
by 都市色 (2013-06-20 00:28)
小室哲哉&鈴木祥子マニアです
小室はイントロ出だしのシンセによる効果音のみを
担当したそうです
祥子サンの新曲カセットシングルは
相変わらずの美メロで
うるっときました
by こんばんは (2013-07-21 20:09)
>こんばんは、さま、こんばんは。
コメントありがとうございます!
ホタテのロックロールへの貴重な情報をお寄せくださいまして、感謝です。
イントロの一部とはいえ、小室さんがちゃんと関わってるのですね。
祥子さんのカセットシングル、僕も買いました!
ライブ盤も。
マイペースでこだわりの音を紡ぎ出し続ける姿勢にも感動です。
このカセットもブログで取り上げたいと思います。
エピックソニーの黄金時代を築いたおふたりとも現役バリバリですね。
by 都市色 (2013-07-24 02:57)