『ESP/松雪泰子』 [ピチカートファイヴ]
こんばんは。
どんどん行きましょう、小西康陽特集。
今回も90年代のシングル、短冊ですから。
松雪泰子さんの登場です。
タイトルは『ESP 』。
みんなESPだよ!
記念すべきデヴューシングルを小西さんが担当しました。
松雪さんというと、『バナナチップス・ラヴ 』(1991)でしょう。
オリジナル・ラブが主題歌を担当していました。
松雪さん側からのリクエストかもしれませんが、
『スウィートソウル・レヴュー』と『ハッピーサッド 』を足して出来たような“キャッチー路線”。
めくるめくような、晴れやかなメロディが展開されます。
汗知らずスーパースウィートソウルです。
1995年、この時期の小西さんはワールドツアーに明け暮れていて、多忙を極めていた頃。
プロデュースを担当しているのは“渋谷系のグル”こと井出 靖さんでした。
ソロデヴューした頃の小沢健二さんやオリジナル・ラブのマネージメントを引き受けていたDJ/プロデューサーでもあります。クレモンティーヌさんを最初に売り込んだのも井出さんでした。
楽曲のアレンジを担当しているのは井上富雄さん。
上記の二組のミュージシャンのデヴューアルバムでベースを弾いていたのがトミーでした。
この曲には錚々たるミュージシャンが演奏に参加しています。
ピチカートやオリジナル・ラブのレコーディングでもおなじみの顔ぶれ。
E.Guitar : Gemi Taylor
Bass : 井上富雄
Drums : 佐野康夫
Keybords :中西康晴
Percussion : 三沢またろう
Vibraphone : 香取佳之
Brass Ensemble : Super- Esperious Brass
Brass Arrangement : 山本拓夫
70年代のレアグルーヴが流行っていた90年代の熱が伝わってくるフレッシュでファンキーな演奏が楽しめます。
こういうサウンドを聴くと、トミーがかつてバンドを組んでいたBlue tonicを思い出しますね。
カップリングは同曲の別バージョン『ESP(Incredible bongo mix) 』。
まさに70年代初頭の伝説のファンクバンドを冠したミックス名、ここではホーンセクションを除いてリアレンジされたコンボスタイルでの演奏が楽しめます。
松雪さんのファーストアルバム『Pray』も引き続き井出 靖さんが担当して今回のシングルに参加したミュージシャンらによって製作されています。
こうしてこれまでの記事を振り返ってみると、小西さんは女優さんに多く曲を提供しているのことが改めて判りますね。しかも美人の。
この時期だと中谷美紀さん、夏木マリさんにも曲を書いていました。
『ESP 』《PODH-1263》〈作詞・作曲:小西康陽/編曲:井上富雄/ブラスアレンジ:山本拓夫〉(04'08'')【1995】
- アーティスト: 松雪泰子,小西康陽,村田千鳥,岩谷時子,YASUKO,GAKU,中村哲,井上富雄,井出靖,太田桜子,POINT MASTARS
- 出版社/メーカー: ポリドール
- 発売日: 1999/02/17
- メディア: CD
- アーティスト: 松雪泰子,小西康陽,吉元由美,彩田珠未,井出靖,黒羽康司,キハラ龍太郎,松本晃彦,朝本浩文,太田桜子,井上富雄
- 出版社/メーカー: ポリドール
- 発売日: 1995/12/21
- メディア: CD
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