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『涙の停車場/北神田三郎』 [歌謡曲/90年代]

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こんにちは。
納涼短冊シングル祭り、続いています。
ようやく少し涼しくなってきましたね。
エグい所を突いていきましょう。

北神田三郎という謎の演歌歌手の唯一のシングルをご紹介しましょう。
ウッチャンナンチャンのバラエティ番組『やるならやらねば!』からの企画モノ。
レギュラー出演していた神田利則さんが演歌歌手としてリリース。
この曲が発売された1992年当時、浪人生だった僕はテレビを全然観ていなかったので番組でどんな風に歌われていたかサッパリわかりません。
でもリアルタイムで買いました。

何故なら、高浪慶太郎(当時は“敬太郎”)さんが作曲&編曲を手掛けていたので。
ピチカートがi-Dジャパンで連載していて、そこからの情報を知りました。
前回の小西さん同様、高浪さんもこの手の“歌謡曲”には精通されていますので、お手の物。
本格的70年代ムード歌謡に仕上がっています。
90年代初頭には実に懐古的なサウンドでありますが、高浪さんの職人的メロディメイカーぶりが発揮されてます。

♪ ワ ワ ワ ワーと、ふくよかで澄んだ男性ムードコーラス(ブレッスン・フォー?)が聴こえだし、
愁いを帯びたマイナー調の旋律が展開されます。
北神田氏の、襟を正し男気を振り絞った歌声が夜霧の酒場街へ響きます。
この曲はデュエット曲なんですが、女性パートをよりによって男性演歌歌手が担当しています。
名前は鬼ケ島三十郎、実はウッチャンです。
ファルセットを使って必死に女性を演じます。
間奏の語りも担当。
作詞は藤井青銅氏。
放送作家、作家として広く活動されている方です。
男と女の切なくも愛おしい道行について、駅を舞台に歌詞へ綴っています。

 ♪ 男は 遠い汽笛
   女は 枕木



転調のポイントがなかなか面白いです。
さすが高浪さん。
こうしたフェイクな演歌(歌謡曲)はときどきお笑い芸人がチャレンジしますね。
とんねるずの“雨の西麻布”とか。

カップリングは『クンビアMY LOVE』。
この曲の作曲&アレンジはコモエスタ八重樫氏。
モダンな粋人。
コロンビアの伝統的な音楽“クンビア”のリズムを取り入れたユーモラスなラテン歌謡。
陽気な歌謡メロディにノリの良いリズム。
作詞は謎のクンビニアンという名前の方が担当。
90年代初頭の関東の歓楽街の女たちを唄い、バブリーなムードを漂わせています。
北神田氏も酩酊気味にC調でケーハクなノドを披露。
ウッチャンもワンフレーズだけ歌っています。

あれから20年、ウッチャンは今もコント道をひたすらマイペースで進んでいます。
じぇじぇ。

『涙の停車場』《PCDA-00362》〈作詞:藤井青銅/作曲・編曲:高浪敬太郎〉(03'37'')【1992】


プレイ・タイム

プレイ・タイム

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: プレイタイム・ロック
  • 発売日: 2013/07/24
  • メディア: CD



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