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『ROAD TO BUDOKAN 2013 ~ちいさな奇跡~/東京女子流』 [東京女子流]

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こんばんは。
ハイ、東京女子流のリリースされたばかりのシングルを取り上げましょう!
『ROAD TO BUDOKAN 2013 ~ちいさな奇跡~』。
2年連続で12月22日に武道館公演開催が決定。
という訳で、去年に続いて武道館公演に照準を合わせたパワフルなシングルを発射。

女子流さんのシングルを取り上げるのは6月に出た『運命/ワンダフルスマイル』以来。
その間、『Get The Star』もリリースされたのですが、紹介しないままになってしまいました。
準備はしていましたが、なんとなく・・・。
このシングルは女子流、ロックに挑戦!というテーマで、LUNA SEAのJ氏によって書き下ろされた作品でした。
作詞は女子流の面々と『スレスレTV』のボスが担当、アレンジはagehaspringsの近藤ひさし氏。
内容はそれほど悪くは無いのですが、じゃあ『ROCK YOU!』はロックじゃないのかという疑問が湧いてきたり。
『ROCK YOU!』の方が大好きな僕としてはイマイチブログに取り上げる気が乗らなくて・・・。
アイドルのロック風な曲ってそれほど好きでは無くて。
だいたい絵に描いたような書割のステレオタイプなロックしか出来上がりません。
女子流さんには非は無くて。

まぁ、それは置いといて。
前に進みましてニューシングル。
過去のことを清流に流してしまうような快作が届きました!
ヤッタゼ!

タイトルソングの『小さな奇跡』はNHKアニメ『はなかっぱ』のエンディングテーマにもなりまして、早い段階からアナウンスされMVやライヴで知ることが出来たのですが聴いた瞬間に胸がときめきました。
これぞ東京女子流の真骨頂って感じで。
『Get The Star』のリリース日と同時に配信開始された『Partition Love』も女子流の王道感のある名曲だと震え上がったのですが、『小さな奇跡』もバッチリ。
女子流の『はなかっぱ』のテーマソング曲に外れなし。
地元じゃ負け知らず。
最近の『BAD FLOWER』、『運命』と、大人っぽい女子流サウンドが続いたのですが、久しぶりに等身大のティーンエイジャーの魅力に溢れたポップソング。
フレッシュで健やか。
生成りの五人の可愛らしさが楽曲に染み込んでいますね。
フィリーソウル~モータウン調の軽快なヤングソウル。
転調を多用した盛り上がりが半端ありません。
作曲は渡辺和紀氏が担当しています。
AKB48の『さよならクロール』、指原莉乃さんの『それでも好きだよ』の作曲者。



パ~っと晴れがましいMVよ。
とにかくもう、理屈じゃないのです。
愛くるしい振付。
華やいで麗しのColor Girls。

このシングルを購入して開封してステレオにセットして聴いたら、妙な違和感がありました。
サウンド全体になんとなく整った音がするのです。
当然アレンジャーは松井 寛氏だとばっかり思っていたので、歌詞カードを確かめていたらビックリ。
松井氏では無かったのです。
打ち込みのドラムの音とか違いますものね。
これまでずっと女子流のTGSというシリアルナンバーの付く曲のアレンジは全て松井氏が担当していましたが初めて、松井氏以外のアレンジャーが担当しています。
因みに前作『Get The Star』及びカップリング曲『Last  Forever』はTGSナンバー外の曲です。
アレンジを務めたのは宗像仁志氏。
宗像氏のアレンジがどうという訳ではないです。
悪くないです。良いです。
ギターはおなじみ土方隆行氏が担当しています。こちらは変わらず抜かりないギターワーク。


カップリングは『Mine』。
という訳で『小さな奇跡』には少し驚きましたが、この『Mine』にも驚きました。
別に悪い意味ではなく、ぶっ飛びました。
こちらも実にすばらしい仕上がり!
なんと、東京女子流初の昭和アイドル歌謡路線!
万歳。
作曲はYabuki Kanaさん。
女子流さんの『ゆうやけハナビ』を手掛けてますね。
マイナー調のパンチの効いたメロディでグイグイ感情のヒダを攻め込んできて、どうにも止まらない。
ハートを狙いうち。
五人の歌声も気の強い女の子の気持ちを巧みに表現しています。
そしてアレンジは松井 寛氏が手掛けています。
ケレン味のあるド派手なサウンドメイキングが遺憾なく展開しています。
畳み掛けるようにワイルドな荒っぽさが松井氏らしい。
やはり女子流サウンドの神髄です。
この安定感。
間違いない。

さらに、CDのType-Aには『頑張っていつだって信じてる〈2013 Version〉』が収録されています。
新たにリアレンジされているのですが、残念ながらオリジナルには適いません。

やっぱり聴きどころは断然Type-Cの『Mine』〈Royal Mirrorball mix〉なのです。
アレンジャー自身による原曲越えの職人芸が炸裂。
ゴージャスでファンキーなディスコサウンドに酔いしれます。
あっぱれな横綱相撲。
12インチのレコードで聴きたいです。
STKさん、お願いします。

今回ご紹介した楽曲は全て、黒須チヒロさんの作詞であります。
黒須氏のメッセージ性がありそうでない感じの歌詞が実はイイです。
丁度良いです。
今更語ることでもないですが、黒須さんは東京女子流の楽曲を多く手掛けています。
楽曲、主にサウンド面で語られることの多いグループですが、
サウンドの邪魔をせずに耳に滑らかに流れつつも、ふと印象を残す言葉が素晴らしいと思います。
そうでした、僕がこのブログで初めて記事にした深田恭子さんの『イージーライダー』も黒須氏の作詞でした。
また聴きかえしたら感動で泣きそうになりました。


はぁ、武道館公演が楽しみです。
生バンドを従えたステージが見もの聴きもの。
並びに新進気鋭の新人女流監督・山戸結希さんがメガフォンを取った、東京女子流の主演映画『5つ数えれば君の夢』(来年公開)も楽しみですし、音楽集団“Maltine Records”による女子流5人のソロ作品集“Maltine Girls Wave”(来年1月リリース)も楽しみ。
TGSナンバーと云えば、34が『Mine』、37が『小さな奇跡』。32が『Partition Love』、33が『運命』でした。
“35”と“36”はどんな曲なのでしょう。

新しいことにチャレンジするのも大いに結構ですが、黒須、松井諸氏の安定したサウンドメイキングとの関係性も継続して欲しいと思います。
とかくファンは保守的なモノなのです。

来年以降の女子流さんにもまだまだ期待が高まるのであります。


『ちいさな奇跡』《AVCD-48860》〈作詞:C.CLOSE/作曲:KAZUNORI WATANABE/編曲:HIROSHI MATSUI〉(05’02’’)【2013】

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: avex trax
  • 発売日: 2013/11/22
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コメント 2

いとぞう

アイドルのロックっぽい楽曲って僕もあまり好きになれないんですよ。なので同感ですね。たしかにステレオタイプな曲多いし。「こういう風にやればロックでしょ」みたいな、ね。
この「ちいさな奇跡」は良いですね~。やはりアイドルはこうであるべきです。アレンジも素晴らしいです。カップリングも興味あります。武道館公演も頑張ってほしいですね。
by いとぞう (2013-11-26 12:17) 

都市色

>いとぞうさん、こんにちは。
コメントありがとうございます!
ロック調のアイドルで成功しているのはBABYMETALくらいでしょうか。
単に曲調だけロックっぽくっても“ロック”にはなり得ませんね。
アイドルど真ん中の可愛くてポップな歌の中にも“ロック”を感じ取ることはありますし。

十代の少女の魅力をそのままに引き出している女子流さんの新曲は素晴らしいですね。
武道館早く観たいです。

by 都市色 (2013-11-28 12:47) 

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