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『色つきの女でいてくれよ/ザ・タイガース』 [歌謡曲/80年代]

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こんばんは。
またまた更新が空いてしまいました。
取り上げたいシングルとかイロイロあるのですが、なかなか思い通りに書けなかったり。
アレコレと思い巡るうちに時間は経ってしまいます。

と、言う訳で先日、京セラドームでザ・タイガースのコンサートを観てきました。
阪神戦じゃありません。
スタジアム内は熱狂的な虎ファン、じゃない、ザ・タイガースファンで満杯。
今でも衰えぬ集客力。
お年を召したご婦人方がやはり多かったです。

まさかこの時代にグループサウンズのオリジナルメンバーが揃ってのライヴを観られるとは思いませんでした。
近年はもう再結成ブームというか、再結成ビジネスというか、どんなバンドが活動を再開しても驚きませんが、今回の再結成はジュリーの長年の悲願であり、それに賭ける執念を感じさせました。
71年の解散後、連絡の途絶えていたドラムのピーこと、瞳みのる氏との邂逅、そして再結成に対してジュリーと意見の相違を抱いて参加してこなかったトッポこと、加橋かつみ氏との和解。

42年ぶりにオリジナルメンバーが揃っての歌と演奏。
素晴らしかったです。
このコンサートが単なる同窓会的なムードだけに終わらなかったのは、フロントを務めるジュリーが解散以降もずっと音楽活動を主体に精力的に活動し続けていたからだと思います。
毎年のように作品をリリースし、ツアーも回ってる彼の現役感バリバリの歌唱力、パフォーマンス。
容姿はだいぶ年配めいてきましたがまだまだスターのオーラを放っています。
そしてもう一人の現役、サリーこと、岸部一徳さんの存在。
音楽活動としてではないですが、俳優として今や日本を代表するバイプレイヤーとして君臨。
唯一無二の演技力、表現力です。
勿論、その凄さは演奏面でも発揮されていて、ヘフナーのバイオリンベースをブンブン唸らせて重低音をドームに響かせていました。
ポールも真っ青。
長身から繰り出すバリトンヴォイスも大活躍。
トッポも美声は健在でしたし、タローの堅実なギタープレイ、ピーの軽快なドラミング。
昔取った杵柄ですね。
多少年齢を感じさせる個所もありましたけど、60代の全員が元気な姿を観れるだけでファンは幸せなことだと思いました。

という訳で、ザ・タイガースのシングルです。
沢山の名曲が彼らにはモチロンあるのですが、遅れてきたザ・タイガースのファンとしてはこれが一番思い入れが御座います。
『色つきの女でいてくれよ』。
1982年のシングルです。
解散から10年後、同窓会という意味合いで再結成。
このときはドラムのピーこと瞳みのる氏は参加していません。
代わりに、失踪&脱退したトッポの後任として加入したシローこと、岸部シロー氏が参加しています。
この曲は化粧品メーカーの春のイメージソングで流れていたのでよく覚えていますし、大ヒットしましたね。
ベストテンとかでも出演していました。
最近、you tubeで、トップテンに彼らが出たときに司会のマチャアキが大喜びで彼らを迎えていた動画を観ましたが、スパイダースのマチャアキにとってタイガースはライヴァルであり同期の桜だったのですね。
良く判りました。
なんでジュリーがバンドを組んだんだろうと当時は不思議でした。
僕が生まれる前に解散したバンドのことなど、彼の前史などを知るはずがありませんでした。

作詞は阿久悠氏、作曲はメンバーのタロー(森本太郎)。
全盛時の殆どの作品は外部の作家が作曲をしていましたが、今回はタイガースのメンバー自身が両面とも書き下ろし。
疾走感のあるアップテンポに乗って泣きのマイナーメロが炸裂。
往年のすぎやまこういち~村井邦彦作品の作風を受け継ぎながらもザ・タイガースのメンバー自身のオリジナリティも感じられる魅力的なメロディ。
アレンジは伊藤銀次さん。
この時期、銀次さんはジュリーのアルバムのアレンジを担当していましたのでその延長上の抜擢ではないでしょか。
以降、歌謡ロック系のアレンジャーとしても大活躍します。
ヴォーカルはジュリーがサビを、トッポがサビとAメロ&Bメロを分担してそれぞれの魅力を披露。
ジュリーよりややトッポの歌声がフィーチュアされていますね。
トッポの美声をそのとき初めて聴いたと思っていましたが、既にポンキッキのエンディングテーマで認識していたのでした。
やはり、ジュリーとトッポのツートップのヴォーカルとバンドメンバーのハーモニーがタイガースの魅力でしょう。



先日のコンサートではアンコールのラストで唄われました。

B面は『BA-BA-BANG』。
作詞は近田春夫氏、作曲はジュリー、アレンジは銀次さん。
近田さんは当時歌謡ポップス系の作詞を多く手掛けてましたね。

ジュリーの大好きなストーンズっぽいワイルドなロックンロール。

 ♪バン・ババ・バンバンバン 

というフレーズが印象的な明るい曲です。
ジュリーのソロっぽい感じでもあります。

今回の再結成を記念して、『White Christmas』のカヴァーシングルがリリースされました。
この曲の売り上げは東日本大震災の被災者へ寄付されるとのコト、僕もコンサート会場で買いました。
活動をこれからも継続して、是非、新しいオリジナルソングを発表して欲しいと思いました。
有能なプロデューサーを立てて。
ポールに負けていられません。
オス!

 ♪ いつまでも~ 色つきの男たちでいてくれよ~、なのです。

『色つきの女でいてくれよ』《7DX 1160》〈作詞:阿久 悠/作曲:森本太郎/編曲:伊藤銀次〉(03'57'')【1982】




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都市色

>はせおさん、nice!ありがとうございます。
by 都市色 (2013-12-31 05:17) 

いとぞう

復活ライヴ、盛り上がったようですね!
僕にとっても、世代的にやはりザ・タイガースといえばこの曲です。
トッポの艶っぽいボーカルで始まり、サビの「いつまでも いつまでも~」でジュリーですから完璧な流れですね。
銀次さんがアレンジだったことを後になってジャケット裏のクレジット見て気づいた時は嬉しかったです。
by いとぞう (2014-01-01 16:08) 

都市色

>こんにちは、いとぞうさん。
コメントありがとうございます。
年相応に老けてはいましたが、元気でしたタイガース。
熱かったです。
全員が今も活躍しているのは凄いことです。
これほど現役感があるのは、元GS勢ではいないのでは。

銀次さんは日本のロック/歌謡界に於いて要所要所で良い仕事を残されていますね。
by 都市色 (2014-01-13 15:25) 

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