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『日曜日はストレンジャー/石野真子』 [邦楽女性アイドル70年代]

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や、どうも!

お元気ですか?

もうせぷてんばぁも終盤、すっかり風も肌寒くなってまいりました。
このブログにて、トドが寒さで固まっちまいました。
更新が、トド凍る《滞る》、なんつって。

秋になって過ごし易くなると、眠りにつくのが早くなります。
仕事が忙しくなって、疲れて家に帰って、ちょっと横になっちまいますと、もういけません。
朝までスヤスヤ。
気が付けば起床時間。
あ~、ブログを更新するつもりだったのに・・・と、悔やみつつ爆睡すること毎晩。
ささやかな趣味を妨げる快眠。
げにおとろしいですな。

という訳で、久しぶりのシングル盤紹介。
日曜日と云えば。
石野真子さんの『日曜日はストレンジャー』。

先月のレコードコレクターズが“70年代の日本の女性アイドルソングのベスト100”という内容で、シングル曲から選ばれていました。
なかなか面白かったです。
〈歌うアイドル〉というキーワードが再び注目されている昨今、そのアイドルという存在が世間的に認知され始めた時代の代表的なアイドルソングについて。
選考基準がオリコンチャートの50位以内にランクされたシングルのみという括りなので、当時の大衆に愛された楽曲が中心になっていました。
あらためて元祖女性アイドルの魅力、70年代のアイドル歌謡のパワーを痛感した次第。

リアルタイムの幼少時代にうる憶えで接していた感はありますが、あの頃、お茶の間のテレビを通じて刷り込まれた情報量の大きさは今の自分に反映されています。

という訳で、僕の大好きな70年代のアイドルソングの中の一曲でありますところの『日曜日はストレンジャー』。
1979年1月の石野真子さんの4枚目のシングル。
当時は普通に明るくて楽しい音楽だな~、という好印象のみでしたが、後年、中古盤でこのレコードを何気なく買って聴き返すとまたその音楽の魅力にハマりました。
作詞は阿久 悠、作曲と編曲は筒美京平というあの頃のヒットメイカー同士の数多くの仕事の一つ。
されど今聴いてもいわずもがなカッコいい。
《ディスコ》に傾倒していた筒美京平先生のサウンドの勢いが凄まじいです。
FOUR TOPS『IT'S THE SAME OLD SONG』のメロディを奏でる電子ピアノのイントロ。
リズムを刻むカウベルの音がとってもワクワクします。
そう言えばこの曲の引用は『春ラ!ラ!ラ!』でもさりげなくなされていますね。
そして京平先生によるキャッチ―なメロディがこれでもかこれでもかと矢継ぎ早に展開されていきます。
場面展開の激しい舞台のようにクルクルと目まぐるしく愛らしく変わっていきます。
その艶やかさ。
見事としか言いようがありません。
そしてプロのスタジオミュージシャンによる卓越した演奏。
ドラムのパーカッシブなハイハットシンバル使い、躍動するベースライン、リズミカルなギターカッティング、と芸が細かいです。
さらに要所要所でパワフルなホーンと流麗なストリングスが贅沢に盛り上げます。
京平先生のアレンジの素晴らしさ。
痒いトコロに手の届く、淀みなきサウンド。
大衆のリスナーを心地よくさせるサーヴィスが行き届いています。
阿久 悠氏の歌詞も流れる様な京平サウンドに身を委ねて、キャッチコピーの如き言葉使いによる軽さと香しさで対応しています。名人芸。

もちろん歌の主役、真子さん。
当時は判らなかったですが確固たる安定した歌唱力が素晴らしいんです。
平尾昌晃先生の音楽学校出身だけあって、伸びやかで澄んだ歌声。
色付き始めた女性らしさでリズミカルなサウンドをチャーミングに歌いこなしています。
そのお姿の可愛らしさ

とにかくアイドルポップスとして完璧。

『日曜日のストレンジャー』も件のレココレのベスト100に勿論取り上げられています。
63位でした。
安田謙一さんの的をスカッと射抜くレヴューもナイス。

B面は『悲しきエンゼルス』。
こちらも阿久悠&筒美京平コンビ。

70年代ファンクをマイナー調メロディの味付けで。
ここでも京平先生の海外のヒットサウンドを見事に取り入れる技は炸裂。
秋の風景に黄昏る恋路を綴る阿久悠氏の歌詞をしっとりと唄う真子さん。

意外とアイドル歌手としての期間は短かった真子さんですが、
70年代アイドルと80年代アイドルの橋渡し的な大役を果たした功績は大きいでしょう。

今でもコンスタントに音楽活動を続けられていて往年のファンとの交流を絶やしません。
さすがですね。
いつまでも衰えない美貌と歌唱。
アイドルの鑑です。

それでは皆さん、健やかな日曜日を。

僕もちょっくらストレンジャーになって参ります。

『日曜日はストレンジャー』《SV-6537》〈作詞阿久悠/作曲・編曲:筒美京平〉(03’30’’)【1973】


ゴールデン☆アイドル 石野真子

ゴールデン☆アイドル 石野真子

  • アーティスト: 石野真子,阿久悠,松本礼児,伊藤アキラ,泉朱子,有馬三恵子,イルカ,岡田冨美子,松本隆,安井かずみ,売野雅勇
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2014/08/27
  • メディア: CD




レコード・コレクターズ2014年09月号

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  • 出版社/メーカー: ミュージックマガジン
  • 発売日: 2014/08/12
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コメント 2

いとぞう

子供の頃、初めて”女性アイドル歌手”として意識する存在になったのが石野真子さんでしたねぇ。今でも変わらずアイドルとファンという関係を続けているのは実に理想的で立派です。
レコードコレクターズ、今回は立ち読みで済ませてしまいましたが、来月の80年代編は買おうと思ってます。
「秋の夜長」と言いますが、過ごしやすいこの時期はむしろ気持ちよくてすぐ眠くなっちゃいますよね。
by いとぞう (2014-09-21 22:15) 

都市色

>いとぞうさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

真子さんは当時はぽっちゃりして可愛いっていうイメージですが、
今はスレンダーで大人の女性の美しさが漂ってますね。
色んな経験を重ねて、魅力を増してますね。
先月号はクリス松村さんのアイドルのお話が面白かったです。

レココレ、近いうちに80年代アイドル特集ありそうですね。

by 都市色 (2014-09-23 02:34) 

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