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『モーニングムーン/チャゲ&飛鳥』 [邦楽ロック/80年代]

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こんばんは。

ブログの時間の~時間です。

エンジンがかかって参りました、1986年特集第3弾。
行け行けドンドン、Walk right in で参りましょう。

今回はチャゲ&飛鳥で『モーニング・ムーン』です。
2月5日発売。
これまで紹介した2枚同様、所属レコード会社はポニー・キャニオンなり。

まだこの時代は表記はCHAGE & ASKAではありませんでした。
正式にローマ字表記で統一されるのは1988年からだそうです。

最近、ASKA氏について問題が起こりましたがまぁ、ここでは関係ありません。

この曲を聴くとまた当時の寒い2月を思い出します。
1985年後半位からオールナイトニッポンを聴くようになりました。
個人的な深夜放送ブーム到来。
1986年2月、僕は12歳でした。
よくオールナイトニッポンの放送中や、CМでこの曲が流れていたんですね。
ポニーキャニオンもニッポン放送もフジサンケイグループだから頻繁にオンエアされてたのですね。

この時期のオールナイトニッポンは
月曜は中島みゆき、火曜はとんねるず、水曜は小峯 隆生だったか小泉今日子、木曜日はビートたけし、金曜日はサンプラザ中野、土曜日はユーミンという布陣だったかと。
特にとんねるずとビートたけしのオールナイトはお気に入りでありました。
サンプラザ中野さんも良く聴いたなぁ。
この頃は深夜1時に放送が始まりますので、ときどき寝過ごしてしまう事も。
そのときはショックでした。テープに録音できてればいいのですが。

それはそれとして、
AMのアナログの粗い電波から聴こえてきた『モーニングムーン』にとにかく、インパクトを受けました。

ラジオを聴き終わって午前3時。
夜明け前、部屋の窓のブラインド越しに静かに浮かんでいる夜空の月が見えます。
2月の凍てつく清かな空気の中でひっそりと輝く月。
美しい静寂の中、ラジオから斬り込んでくるような激しいサウンド。

チャゲアスというと、なんとなく歌謡フォークっていうイメージがあったので、
派手なサウンドに少し驚きました。
煌びやかなシンセサイザーが鳴り響きます。
イントロの狂騒的なサウンドが嫌が応にも気分を駆り立てます。
そして、本編。
ドラマティックこの上ないメロディ展開が実に幻想的で。
さらにサビの盛り上がり。
まだ暗い夜明け前の空をどこまでも自在に飛んでいくような解放感。
想像のさらに上を行くようなメロディが快感を与えてくれます。
飛鳥氏の粘着質のある歌声も実に不思議で。

やはり飛鳥 涼氏の音楽センスは只者ではないですね。

夜明け前の何だか異次元の様な世界感。
今聴くと、間奏のデジタルなサウンドがいかにも80年代的な軽さと勢いで過剰に感じますが。
ミステリアスこの上ない。
ジャケットに映るお二人もSF的。

アレンジは『冬のオペラグラス』も手掛けた佐藤 準氏。





B面は『Gently』。
A面は飛鳥氏でしたが、B面はチャゲ氏。
情熱的な『モーニングムーン』とは対照的に静謐さを湛えた、ロマンティックなバラード。
これがウットリしちゃうくらいに都会的でメロウなのです。
チャゲアスに対して詳しくない小生でありまして、こんなにチャゲさんが繊細なラヴソングを作られるとはこのシングルを買うまで思っても見ませんでした。御見逸れ致しました。
歌声も甘くて。
『ふたりの愛ランド』だけの人じゃなかったのですね。(みんな知ってるよ!)
当時はラジオから録音した『モーニングムーン』だけを繰り返し聴いてました。
貧しい中一だったからね、御免。
その後大人になってシングルを買って(また御免、中古で)聴いてびっくりしました。
B面も良くて、
感動がマルチマックス。
チャゲなめんなよ。おい!
現・栗コーダーカルテットで活躍中の栗原正巳氏による音数の少なく緻密な箱庭のようなアレンジも楽曲の良さを引き出しています。球体の物体を低空から地面に落とした時にバウンドするときの音がサウンド・エフェクトとして効果的に使われています。
コチラも実に素敵な曲です、ハイ。

う~ん、やっぱりチャゲと飛鳥でチャゲ&飛鳥なんですね。
二つの才能がスパークしているんですね。

もう再結成する事も能わずなのでしょうか。

『モーニングムーン』《7A0552》〈作詞・作曲:飛鳥 涼/編曲:佐藤 準〉(04’06’’)【1986】



VERY BEST ROLL OVER 20TH

VERY BEST ROLL OVER 20TH

  • アーティスト: 飛鳥涼,田北憲次,CHAGE,西平彰,澤近泰輔,近藤敬三,瀬尾一三,平野孝幸,佐藤準,重実徹
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2001/04/18
  • メディア: CD



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