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『ロマンスは偶然のしわざ/新田恵利』 [邦楽女性アイドル/80年代]

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ども、お早うございます。
2016年も残すところ、あと二十日です。
480時間を切りました。

早いもんです、今年もやり残したことと言えば、数えきれないほどです。
数えきれないろくでなしであります。

このブログでも紹介し損ねているシングル盤が五万枚!
サバ言うなコノヤロ~。
ま、生きているうちに好きなシングルを全て取り上げたいです。

そんでもって、このブログでやって見たかった企画を今回から始めましょう。

それは“1986年”、昭和61年。
忘れもしない30年前~!

何故かこの年に発表された音楽が好きです。
それには理由はありますが、またの機会に。
このブログでも1986年産のシングルをたくさん紹介してきました。
ざっと 五十万枚。
サバ言うなコノヤロ~。

失礼、10枚以上取り上げてきたはず。
えーと、

爆風スランプ『らくだ』、
宝生桜子『風のテレフォンコール』、(ブログの記事タイトルは『夏休み最後の日』)
河合その子の『青いスタシオン
真璃子の『恋、みーつけた』、
斉藤由貴の『土曜日のタマネギ』『青空のかけら』、
KUWATA BANDの『Ban Ban Ban』、
小幡洋子の『もしも空を飛べたら』、
佐野元春の『Season in the Sun』、
EPOの『Twinkle Christmas』、
志賀真理子の『フリージアの少年』、
中山美穂の『色・ホワイトブレンド』、
クレイジーキャッツの『実年行進曲
沢田玉恵の『花の精』、
南野陽子の『さよならモニュメント』(ブログの記事タイトルは『春景色』)
森下恵理の『Hey!Baby

どうですか!!
ハイ、ざっと16枚ですね。
ま、多い方ではないでしょうか。
皆さん、ご存知の曲はありましたか。


まぁ、邦楽ばかりですね。

しかーし、それだけじゃないんです。
他にも、沢山好きなシングルがありまして。

1986年の30周年記念として、さらにこの年の素敵なシングルをBan Ban Banとご紹介していきますぜ。
何とか本年度中に済ませたいと思います。
一応、15、6枚を予定しています。
それらを発売日順に取り上げて行きます。
ハッキリ言ってベタな曲ばかりです。

1986年、あなたは何をしていましたか?
あの時を思い出しながらお楽しみください。

035486です。

と、いう訳で、トップバッターは新田恵利さん。
おニャン子クラブ、会員番号4番。
彼女のソロデヴューシングル『冬のオペラグラス』は1986年の1月1日発売。
ガンタンク、行きまーす。

当時、飛ぶ鳥を脅してカツアゲする勢いのおニャン子クラブ、その中でも新田さんは人気メンバーでしたので、
当然オリコン初登場一位。
元旦発売ですが、年始から開いているレコード屋さんはありませんので、
店着の1985年の12月の27日前後から発売していた筈です。
僕も元旦前に買った記憶が。

A面『冬のオペラグラス』はまさにウィンターソングって感じで氷の結晶のようにキラキラとしたアイドルソングでした。
おニャン子のデヴューシングル『セーラー服を脱がさないで』を手掛けた秋元 康&佐藤 準コンビの楽曲。

新田さんの初々しくも拙い歌唱、特にサビでの高音での展開はなんともスリリング。
アイドルソングの醍醐味なり。
この曲を聴くと1986年初頭の冬の寒さを思い出します。
今の冬よりずっと寒かった気がします。

そして、特筆すべきなのはA面ではなく。
B面の『ロマンスは偶然のしわざ』なんです。

当時からA面より大好きでした。
これは新田さんのソロ、ではなく“新田恵利 with おニャン子クラブ”名義です。
おニャン子衆はコーラスで参加。
弾むアップテンポ、キュンとするようなメロディがスパークリング。
作詞は秋元先生なんですが、作曲は山川恵津子さん。
当時は判りませんでしたが、後から気付いて納得。
大人になって、あの当時のアイドルソングを鑑みると、大抵大好きな曲を書いているのが山川恵津子さん。
渡辺満理奈さんを始めとして、岡本舞子さんも志賀真理子さんもQlairもみーんな山川女史のイイ仕事。
近年、80~90年代の歌謡曲やポップスを語るときに出てくるキーワード《ラグジュアリー歌謡》のキーパーソンと言っても過言ではない作曲/編曲家です。
70年代からの歌謡曲流れとは一線を画した、当時のリアルタイムな洋楽志向のサウンドを取り込んだ作風が特徴です。
山川さんは学生時代からヤマハ音楽振興会に所属して様々なミュージシャンのライヴやレコーディングに参加していました。
そしてギタリストの鳴海 寛さんとのユニット『東北新幹線』による唯一のアルバム(1982)はシティポップスの名盤の誉れ高き内容。
この当時まだ山川さんは20代の半ば。
この時期の作品は特にイイ曲ばかりです。
『ロマンスは~』は彼女がおニャン子関係の仕事の最初の作品でした。
もう僕の好みにスプライトど真ん中です。
『ロマンスは~』では作曲のみで、編曲は佐藤 準さんが手掛けています。
秋元先生の歌詞は竹内まりやさんの『涙のワンサイデッド・ラブ』に通じる世界です、



この動画にありますように、現在活動している女性アイドルグループ《ハコイリムスメ》の皆さんがライヴで取り上げていたそうです。
ラグジュアリー歌謡フィーリングを感じさせるグループですね。ハイ。

今聴き返してもなんか胸を締め付けられます。
三つ子の魂百まで。というか、年ですかね。

 ♪ あの日から~ 心奪われたまま わたし~

 なのは、こっちのセリフで、僕も同じです。

しかも、演奏時間3分54秒です。

さて、
今から十数年前に、都内での某アイドルグループでのイベントで新田さんがゲスト出演したのを観たことがありました。その頃はファンでは無かったので、それ程の感慨は無かったのですが。
『ロマンスは~』は歌いませんでした。

じゃ、次回も86で4649。


『ロマンスは偶然のしわざ』《7A0545》〈作詞:秋元 康/作曲:山川恵津子/編曲:佐藤 準〉(03'54’’)【1986】
                

「新田恵利」SINGLESコンプリート

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2007/07/18
  • メディア: CD



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『CANDY/FIRST CLASS』 [ソウル/70年代]

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オッス!

モダン・ソウルが恋しい季節になりました。
その名の通り、モダンでダンサブルでスウィートなソウルミュージック。
主に70年代、ディスコ華やかなりし時代に多く生み出されました。

その代表として挙げられるのはバルチモア出身の四人組男性ヴォーカルグループ、ファースト・クラス。
僕にとってのモダンソウルとの出会いのグループでした。
イギリスにも白人で同名のグループがあります。
ウェストコース風なポップソング『Beach Baby』と言う曲が有名です。

それはさておき。
彼らの通算3枚目のアルバムで、パークウェイ・レーベルとしては2枚目。
1979年に発表された、ソフトーンズという同じく黒人ボーカルグループとの合同アルバムからの一曲。
前作と同じくプロデュースはジョージ・カー。
スウィートソウルやモダンソウル界では大変人気のある作曲家、プロデューサー。
シンガーとしても活躍されています。

ホーンとストリングスが眩い響きを奏でるイントロから、
♪ CANDY ~と、捲し立てるようにメンバーたちの熱く早口なヴォーカルが展開されるとことからもうメロメロです。ノックアウトです。ハートを鷲掴みです。
いきなりクライマックス。
そして、やるせなく、はてしなくメロウ。
モダンソウルの旨味たっぷり。
まさにキャンディーのごとく甘美なメロディ。
とろけそうです。
でもリズムはシャキッとタイトに。

ゴージャスなサウンドで12月の寒さを吹き飛ばしましょう。



何度聴いても聴き飽きません。
常夜鍋ですね。

このシングルはディスクユニオンの制作で、クラブで人気のある主に70年代のメロウな黒人のダンスミュージックをアナログシングルで再発する《KILLER CUTS》というシリーズからの発売でした。

B面は同曲のMURO氏によるエディット版。
12インチのロングバージョンを元に編集。
オリジナルとそれほど差異はありませんが終盤にもうひと盛り上がりが待ってます。

という訳で。

このシングル盤がソウル天国行きの上級客席へあなたをお連れ致します。

素敵なSound Excursionへ。


『CANDY』《KC-004》〈Written by Fred Rains /Arranged by Jammie Lowe〉(03’15’’)



トゥゲザー (TOGETHER) (帯ライナー付直輸入盤)

トゥゲザー (TOGETHER) (帯ライナー付直輸入盤)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: MAGNUM CAT
  • 発売日: 2012/12/22
  • メディア: CD



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『愛しの帰国子女(MODEST)/ZAZOU』 [CKB]

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こんばんは。

 ♪ でぃっせんばぁ、秋はもう後ろ姿、ありがちなブログ記事です~ってか。

前回前々回とィ横山 剣さんの偉大な足跡を辿って参りましたが今宵もかっこいいシングルと添え物の駄文でお付き合いください。

クールス、ダックテールズ、そしてZAZOU
ダックテールズを1988年に解散、そして新しい仲間たちと新しいサウンドを引っ提げてERD(Enjoy Relax Delight)を結成。
ダックテールズが歌謡曲というフィルターを通しての黒人音楽を追及していたの対し、ERDはより同時代的に直にブラックミュージックへアクセス。
バンドには現CKBのドラマー廣石恵一氏も参加していました。
プリンス、ヒップホップ、グラウンドビート、P-ファンク、UKソウル等のエッセンスを抽出したサウンド。
やがてERDはZAZOUと改名し、1990年にワーナーパイオニアからデヴュー。

今回ご紹介するのはデヴュー曲『愛しの帰国子女』のプロモ-ション盤のアナログです。
当時はCDシングルが主流なのでそちらも正式にリリースされています。

ジャケットに写る、ブランド物のスーツを着こなすアジア系二枚目俳優といった風情の男性は、人呼んで“CC KENNY”。前髪を少し垂らしたヨコワケハンサム。
勿論、剣さんです。
30歳。
元クールスや元ダックテールズといった肩書に縛られず活動をしていこうという剣さんの意気込みでせうか。

そんなCC KENNYによる作曲、l作詞は山田ひろし氏(高橋ひろさんの『アンバランスなKISSをして』でも有名)のとの共作で『愛しの帰国子女(MODEST)』。
メロウなミディアムバラード。
硬質なシンセの打ち込みが80~90年代初頭のブラックコンテンポラリーを嫌が応にも感じさせます。
剣さんのメロディメイカーぶりが炸裂しています。
音数の少ないサウンドに切ない歌声と旋律が響き渡り胸を掻き毟ります。ハァ~。

あの頃、《帰国子女》という言葉をよく耳にしました。
ボディコン、ジュリアナ東京、プールバー、バブル華やかなりし時代の名残。

夜ごと繰り広げられる都会での浮かれたパーティで知り合った帰国子女への慕情。
Midnight Love
横山 剣バージョンのSexual Healing。

CDシングル(短冊版)の方のカップリングは『続・卒業』というデジタルファンクナンバーが入っていますが、
プロモーション盤ではB面は同曲のアルバムバージョン(5分41秒)。
A面は放送局へのオンエア用に若干短くエディットされたバージョン。

ZAZOUはアルバム2枚とシングル3枚を残して、91年に解散。
あの頃のクリアなデジタルサウンドは、クレイジーケンバンドを通過した耳には畏まって大人しい感じに聴こえてしまいますが、楽曲時代は素晴らしいです。
イイネ!ったらイイネ!
1991年は奇しくもオリジナル・ラブがメジャーデヴューした年でもありました。

CKBが結成されるのはその6年後。
まさしくCKBの祖先的存在、ZAZOUよ、永遠なれ。

『愛しの帰国子女(MODEST)』《LRS-2070》〈作詞:CC KENNY & 山田ひろし/作曲:CC KENNY〉(04’28’’)


ZAZOU BEST

ZAZOU BEST

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2006/09/06
  • メディア: CD



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